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セピア色の化石ともなれ

ベルサイユのばら二次創作用のブログです

うさぎ

夜のフェアリー第8章終わりました

「夜のフェアリー第8章」終わりました。

オスカルとアンドレはエレインで幸せをつかもうと努力する日々でしたが、オスカル様の病気が発覚し、病気を治すためにエレインを離れ、二人はオージュに。
までが8章のお話でした。

8章は命の危険が出てきて、ハラハラさせてしまいました。

しかし、当初からの予定でしたのでそのまま突き進むしかないの気持ちで終わらせました。

出来れば、もうそろそろ完結したいと思って書いていましたが、終わりまで書くにはまだまだ長いと判断し、今回はここまでにしました。

つぎこそは最後にしたい、と思うのですが、どうなることやら?

いつも見てくださる方々には感謝しかありません、ありがとうございます♪

うさぎ

夜のフェアリー8章
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夜のフェアリー第8章43

オスカルが目覚めるとアンドレは、もうすでに起きていた。
彼は棚の奥にある封筒を手にしていた。
テーブルの上で封筒の中身を開けて中身を確認する
封筒の中身はお金だ。

オージュでオスカルの病気にかかる費用はかなり必要となるだろう。
そのため、いずれ二人でバラ園を買うためのお金を使うしかない
当分はこの金で治療費を賄える・・・けど、それもいつまで持つか
オージュで仕事を見つけ稼ぐことも考えねば・・・

彼はオージュでいる資金のことを思案していた。
すると後ろからオスカルの声がした。

「アンドレ」

振り向くとオスカルの手にはバイオリンが握られている。

「これを・お金に換えてくれないか?」
「何だって!」
「これは「グァルネリウス」という名器だ、いくらになるかわからないが、高く売れると思う」

これはオスカルのおじいさんの形見だったはずだ。

「しかし、お前のおじいさんからもらったんだろう?」
「いいんだ、私はもうバイオリンを弾けない」
「それに私の病気を治すためのお金に換えるんだ、おじい様だって許してくれるに違いない」

正直オスカルの提案はありがたかった。
オスカルの病気を治すには期間がかかる
資金はすぐ底をついてしまうだろう、だから申し訳ないがその案を受け入れることにした


「グァルネリウス」はオスカルの言った通り、売りにいった店の主人が驚くほどの名器だった。
鑑定書も持っているから問題ないのだが、エレインではパリの有名店とは違い、こんな大物にふさわしい資金は持ち合わせてはいない
そこで仕方なく妥協したが、しかしそれでも働かなくとも2,3年は普通に暮らしていける金額を得た。
おかげでオージュでの暮らしの資金は調達できた。


そしてアンドレはマルゴとニールの家に行った。
二人にオスカルの病気の治療のためオージュに行くと、別れを告げるためだ。
それに彼らには頼みごとがあった。
アンドレは もしも自分らの行き先を質問する人がいれば、決して行き先を漏らさず、ただバラ園を購入するため、この土地を去ったと伝えてほしいと マルゴ達に願った。

ニールと マルゴの二人はアンドレの頼み事を聞いてくれた。
そしてそのあとすぐに、わざわざオスカルの見舞いに来てくれたのだ
これが最後になるからと言って


「オージュに行って元気になるのよ」
「はい、 マルゴさんもニールさんも、お元気で」

オスカルは、もう会えないと思っていたから感激していた。

「あたしたちは大丈夫よ、馬鹿みたいに元気なんだから」
ニールが横から口をはさんだ。
「馬鹿は余計だ、俺はお前とは違う」
「何よ、あたしがいないと何もできないくせに」

久しぶりに見る二人の仲の良い会話にオスカルは和やかな気分になる

「それと・・急に店を辞めることになり、申し訳ありません」
「お世話になったのに私は何もお役に立てませんでした」

オスカルは心から申し訳なく思う。
結局自分は役に立たなかったのだ。
しかし マルゴは首を振った。

「いいえ、とんでもないわ、あんたのバイオリンのショーのおかげで客足が増えたんだから」
「でも私は」
「確かに、あんたのショーが聴けなくなって遠ざかる客もいたけど、その時にうちの料理の味を覚えてくれた客は、今でも来てくれてるわ」
「だから、結果的になじみの客が増えたってわけ」

ニールも話に加わった。
「うちの店はあくまでレストランだからな、料理を気に入ってもらっての商売だ」
「あんたはいい宣伝をしてくれた、それで十分だ」
「そう・・でしょうか!」

オスカルは自分でも役立ったと言ってくれて本当にうれしかった。
良かった・・・
きっとこの二人はこれからも マルゴを盛り立てていける

すべての準備が整い、後はオージュに行くだけとなった。

つぎの日の深夜、この日はオスカルとアンドレがエレインを出てオージュへ旅立つ日だ。

「 マルゴ」の店の前に一台の車が止まってる。
少しでもオスカルの負担を軽くするため、アンドレが運転手付きで車を手配したのだ。
オージュへは深夜に出発する。

いまだジャルジェ家の探偵と思われる人物が マルゴの店を訪れている
日が明るいうちに出発すれば、見つかってしまい、オージュ行きがばれてしまう。
そのため、人々が寝入った深夜の出立を決めたのだ。

アンドレは荷物の準備をして車に乗せた。
運転手が車のドアを閉じて確かめる
「荷物はこれだけですか?」
「ええ、では、これから妻を迎えに行ってくるので、待っていてください」
「ええ、構いませんよ」
「では、ちょっと失礼します」

アンドレは運転手に会釈して二階の部屋に戻っていった。
二階の部屋にはオスカルがソファーに座り 待っていた。

アンドレが来たのに気づき

「アンドレ、もう荷物は運び終わったのか?」
「ああ、最後に大きな荷物を迎えに来た」
「荷物とは・・もしかして私のことか?」

オスカルがむっとして言うのでアンドレはくすりと笑って言い直す
「ああ・違ったな、大事な妻を迎えに来たと言おうとしたんだ」
オスカルはふんと鼻を鳴らした。

アンドレは気にせずにオスカルに「さあ、行こう」と声をかけるので
オスカルは気を取り直し、差し出された手を握る。
アンドレはオスカルの身体を支えて、そのまま抱き上げた。
オスカルはアンドレに抱え上げられ、最後に部屋の景色を見渡した。

お別れだと思うと寂しくなる。
気持ちがしんみりとした。

「もうこの部屋ともお別れだな」
「そうだな、なかなか住み心地が良くていい部屋だったな」

アンドレにとってもオスカルと二人で暮らした愛着ある部屋なのだ。

「うん、とても、いい部屋だったよ」
「新しい場所でもこんな快適に住めるといいんだがな」
「きっと、そうだ」
「私には自信がある、今度行く場所もきっと素敵なところだ」
「どうして?」
「どうしてもだ、私がそう思うからだ」

オスカルは根拠のない自信を言い放つとアンドレの首に両手をまわす
お前さえいれば、何処だって・・・

「さあ、さっさと行くぞ」
急にオスカルが急くのでアンドレはため息を吐く
「人使いの荒い奥さんだ」
文句を言いながらもアンドレは言われるとおり、オスカルを抱いたまま二階の部屋から出ていった。

二階から降りていき、車のほうに向かい歩いた。
運転手は、アンドレが来たのをみつけ、急いで車のドアを開けた。
アンドレはオスカルを後部座席に座らせると自分もその隣の席に着いた。
そこで運転手も車に乗り込み。

「出発しますか?」
「ええ、行ってください」

運転手はハンドルを握りアクセルを踏んで車を出した。
動いて車の中が揺れた。
オスカルがよろめきそうになるので、アンドレはしっかりと肩を抱き支えた。
するとオスカルが窓の向こうのレストラン マルゴを見ているのに気が付いた。

「 マルゴの店の人たちと別れて、寂しいのか?」

しかしオスカルはふっと笑い
「いや、大丈夫だ」

そしてもう一度遠ざかる店を眺めた。
いろんなことがあったな
とても・・いい思い出だ
さよなら・エレイン

私とアンドレを包み込んでくれた街
優しい人たちに、また、会えるだろうか?

アンドレは真正面に見える道を見ていた。
暗闇の中を走る車のライトに照らされて、一本道だけが浮かんで見えた。
道の先には何があるのか、まるで見えない
今の俺たちの行く先のよう

しかし、それでも、いずれ光が差し込む
俺たちが望む希望の光、それを求め旅立つ

その時アンドレの肩にオスカルの頭の重みを感じた。

「オスカル?」
オスカルを見れば、眼をつぶりすやすやと寝息を立てていた。
眠ってしまったのか。

オスカルの寝顔を覗き見る
安らか眠るオスカル
少々頼りなげであどけなく見える
守ってやりたい、と心から思う。

オスカル・お前の病気は俺が治す
お前は俺と生きるんだ

愛しい俺のシルフィード・・・

Fin

夜のフェアリー8章

夜のフェアリー第8章の42

アンドレはオスカルを抱き寄せ口づけをした。
オスカルも今度はそれを受け入れる
するとアンドレは舌を差し入れオスカルの舌を抱きしめるように絡めていく
まるで犯すようにして攻める

奪うような口づけにひるんだが、しっかりと捕まえられて逃げれなくした。
口中を凌辱するかの如く攻められ続け、次第にうっとりとしていく

興奮した彼の吐息も肌の熱量も、いかの彼女を求めているかがわかる
愛される喜びで胸が震えた。

それはアンドレも同じで愛しい想いが止められない
オスカルの肌に唇を当て丹念に愛でる
大事に傷つけぬよう、壊れ物を扱うように優しく愛情をこめて愛撫した

どんなに愛しても愛したりない人
それはお前だオスカル

オスカルは、アンドレの愛に胸が躍った
いつもより優しく触れるのは、やはり私の身体を気遣ってだ
彼も不安がぬぐえないのだ
それでも私を求めてやまない彼の愛情が、うれしくて心に響く

アンドレ・・私はお前に愛されなければ枯れてしまう花だ

そしていよいよ結ばれようとした時
オスカルの脳裏には罪悪感がよぎった。

私は・何という強欲な女なのだろう
病魔に侵された身で、彼と結ばれるのを望むなど、気が触れた行為だ

わかっているが・・それでも・・・

「オスカル・愛しているよ」
その言葉を告げ、アンドレが中に入ってきた

それでも・・・彼と一つになりたい

「オスカル・・お前が欲しい、お前のすべてが」

どうしても・彼が欲しい

オスカルの中で彼の情熱が広がる、それに喜びを感じ、歓喜の声を上げた。

ああ・アンドレ
もっと私を抱いて
私を愛して
「私を、お前のものにして」

アンドレはその声を愛しく思い、唇で口をふさぎ、また抱きしめる。
オスカルも下からアンドレを思い切り抱きしめた。
アンドレはオスカルの気持ちにこたえるように、情熱的に愛情込めて抱いた

「オスカル、お前は俺の妻だ」
「どこへも行かせない、お前は、俺のものだ」

口づけを繰り返しオスカルへの愛の言葉を捧ぐ
オスカルは幸福感に酔いしれた。

アンドレお前は私のもの!

・・・なぜこんなにも恋しいのだろう
なぜ愛していると言われても、足りないのだろう
こんなに愛情を注がれても、満たされはしない

もっともっと、お前が欲しい
愛しくて切なくて、ただただ恋しくて
このまま一つになり、溶けあってしまえばいい

情熱の時が過ぎ、アンドレはオスカルを胸に抱いたままでいた。
すべてを終わらせた後でも、まだ互いのぬくもりが恋しい
アンドレは満ち足りた表情を向けた

「オスカル・・俺たちはひとつだ」
「もう誰にも俺たちを引き離すことなどできないんだ」

オスカルはそれに涙を流し、かつ笑顔で答えた。

とても・・幸せ
お前が私を、選んでくれたから・・・
たとえ、死への旅立ちになろうとも
一緒なら、喜びのまま天に召されると、お前は誓ってくれた

私はお前を幸せに出来たのかな・・

後悔しない
お前に愛されたことを

だって私たちは今こんなにも幸福だ
互いの存在だけに喜びを感じる唯一の存在
そんな二人が惹かれあうのは必然のこと
私たちは神が選んだ結ばれるべき相手

地獄の業火で焼かれても
アンドレお前を離さない

夜のフェアリー第8章の41

これ以上惨めにしないで、というオスカルの悲痛な叫びにアンドレは傷ついた顔になり
次第に顔をうつ向かせると、オスカルのベッドの上に流れる金髪の波に倒れこんだ。

さきほどまでとはうってかわって静かになり、彼はあきらめたのだろうかと、そのままじっとしていた。
これでいいんだと自分に言い聞かせ悲しみにふける。

しかしそのうちに小さくうめく声が聞こえてくる

う・うう・・
聞こえてくるうちにそれはアンドレが漏らす声だとわかった。
声とともに彼の肩が小刻みに揺れている。

アンドレ・・・?
まさか、泣いているのか

それに気づいたオスカルはアンドレの顔を覗き込もうとした。
すると時を同じくしてアンドレもオスカルのほうに顔を向ける。
思った通り彼の顔は涙にぬれ、とても辛そうだ

気になり、彼の濡れた頬に触れる。
彼は相変わらず悲しそうな顔で見つめてくる。
「どうしてだ?」

え?

「何故こんなことになったんだ」

アンドレはこちらを見ていながらもまるで自分自身に問いかけているようだ。

「俺はお前を幸せにしたかった、そのためにエレインまでお前を連れ出した」
「なのに、俺はお前をこんな目に合わせてしまった」
「俺のせいでお前は・・・」

彼は私の病気を自分のせいだと思っていた!
自分の行いを嘆く彼に心が痛んだ

「ち・違う!私の病気はお前のせいではない!」
「ただ・・運が悪かっただけだ」

オスカルが慰めても、アンドレの表情はさえない
少し身体を起こすと、オスカルの身体の左右に両手を置き、上から眺めた。
しばらく何も言わずオスカル自身を見つめていたが、とうとう口を開き

「俺はお前を愛した、お前の何もかもを」

彼女の金髪の一房を握りしめ、それに口づけをした。
「この輝く黄金の髪も、この白い肌も」

今度はオスカルの瞳を見つめると
「その蒼い瞳も・・何よりお前の穢れ無き魂を、俺は愛した」
「俺の心はいつだってお前のものだった」
「お前だけしか見えなくて、お前しか愛することが出来ない男だ俺は!」

「なのに!」
ぐっとこらえていたものがあふれだした。

「お前は俺の腕の中からいなくなろうとするのか?」
あふれる涙の一粒がオスカルの頬に落ちた。

次の瞬間、アンドレはオスカルの上に身体を投げ出し、きつく抱きしめる。
「オスカル、どこへも行くな!俺を一人ぼっちにしないでくれ!」
「俺は・お前がいないと・・生きてはいけない!」
「この世にとどまることが出来ないなら、せめて・・」
「お前と一緒に逝かせてくれ!」

それは壮絶な心からの叫びだった。

「愛してる・・・愛してるんだ・・・」

慟哭するアンドレにオスカルは茫然とした顔でそれを眺めた。

何ということだ
アンドレは私以上に苦しんでいる
いまさらながらに知る彼の壮絶な愛情に圧倒された。

かつて・・これほどの愛を、捧げられる女が他にいるだろうか。
彼は死の恐怖をも凌駕するほどの愛を私に与えてくれた。

私は、幸せ者だ・・・

心の闇が晴れ、光が差し込んでいく

馬鹿だなお前は
こんな足手まといにしかならない、いつ死ぬかもわからぬこの私を
オスカルは涙を流しながら、笑った。

お前は、こんな私を必要としているのだな。・・・

オスカルは心を決め
アンドレの髪に指を差込みしっかりと、その胸に抱く。

「アンドレ、私を抱いて」

その言葉にアンドレはピクリとして顔を上げる

「オスカル?」
今何て?

アンドレに向かって笑顔を向ける

「お前と結ばれたいんだ」
「駄目か?」

驚いた顔をしたアンドレだが、やがて彼女の想いを確信し、決意したかのような顔になった。

「俺もお前と結ばれたい」
アンドレはオスカルを抱き寄せ口づけをした。

もう一度聞いた
「怖く、ないか?」

アンドレは首を振って答える
「お前と結ばれるのなら、俺は本望だ、その結果・命を落とすことになっても」

「俺はお前と一緒に逝ける喜びの中、天に召されるんだ」

そして改めて誓ってくれた。

「俺はお前と一緒にいる、それだけが望みだ」

アンドレ
私のわがままを
許して

夜のフェアリー第8章の40

「だからお前は何も心配することないんだよ」

オスカルはアンドレの思いやりあふれる気持ちに泣きそうになった。

アンドレお前は限りなく優しい
いつもお前は私のためにだけ生きてくれる

でも・私の身体は
手にぐっと力を込める。

「・・・私のそばにいると、お前だって危ない、私たちは離れて暮らすべきなんだ」

辛い気持ちを心の奥に秘め、正しい判断を下そうとした。
アンドレはオスカルの手を握ると、もう片方の手で彼女を抱き寄せる

「俺はお前のそばから離れない」
「何があろうと絶対だ」

彼の声は力強く心に染み入る
私の決意を揺るがしてしまいそうだ

でも、それは、許されないことだ

「駄目だ」

オスカルはアンドレの胸を両手で押し、身を離した。
「私といて、お前になにかあれば、どうする!?」
「俺の身体は頑丈だ、病魔になんてやられたりはしない」

オスカルは思わず叫んだ。
「それでも、絶対にうつらないという保証は無いんだ!」
「こんな身体に・・もしも・・お前がなったら・・・

彼に私の病気に移るリスクを負わせるわけにいかない!

「知っているか?熱が出て意識がもうろうとして、気分まで悪くなり、食欲もわかず、辛い咳に悩まされ、そのうち血を吐くんだ」
「そして最後には身も心も窶れ果て、ぼろぼろになって・・・」
「怖くて恐ろしくて不安で、死の恐怖におびえ、それでも耐えるしかない」
「そんな病気だ私は」

彼に何かあれば、私は死んでも後悔するだろう
誰よりも大事なお前をこんな目にあわせたりできない

嘆くオスカルをアンドレは哀れにも愛おしく思えた。
オスカル
もう俺の気持ちは決まっているよ

アンドレはオスカルの顔を両手で挟んだ

「俺は何があってもお前から離れない」
「もしも病気になったとしてもお前となら悔いはない」
「俺は、それは運命だと受け入れるよ」

その台詞に胸が締め付けられた。

つぎの瞬間、アンドレは唇を重ねてきた。
オスカルは驚きピクリとしたが、しっかりと離さないよう、蓋されてしまった。

身動きできないように強く抱きしめられ、まるで拘束されているよう
出来ることならすべてを受け入れ流されてしまいたい

しかし彼の身を案じる私もいるのだ。
「アンドレ・私に触れては駄目だ!」

思い切り彼の胸を両手で押した。
だが、アンドレはオスカルの身体を逃がさず

「嫌だ!」

驚き彼の顔を見るが、彼は当然のように言い放つ
「俺はお前から離れない!絶対にだ!」
「俺が病気など恐れてはいないことを、今から証明する」

「オスカル・・・お前が欲しい」

オスカルはわが耳を疑った。
「お前、自分が今何を言ってるのか、わかっているのか?!」

だが、アンドレは冷静だ。
「もちろん、俺は正気だ」
「俺はお前が欲しい」

彼とは何度も結ばれた。
けど、それは私の病気を知る前のことだ。

でも今は・・・

「駄目だ・アンドレ」
「わかっているだろう・・私は・・・」

「そんなこと関係ない!」

オスカルの拒否を振り切ると、いきなりアンドレは彼女を抱き上げる
連れていかれながらもオスカルは抵抗した。

「アンドレ!駄目だ、私を下ろせ!」
「もう私に触れてはいけないんだ!」

アンドレは無言でオスカルを寝室までオスカルを運び、ベッドの上に横にした。
いつもと違い強引にことを運ぶ彼にオスカルは困惑する。
彼は上から身体を重ね合わせるとそのまま顔を落としオスカルの首筋をなぞるように口づけしていく。

いけない、と思いオスカルは必死で抵抗する。

「駄目だ、アンドレ!」
「もう私に触れてはいけないことを、わかっているはずだ!」

「俺はお前を愛したい、嫌か?」

悲しげな顔を見ると胸が痛んだ
だが、彼の望みをかなえるわけにいかない

「私には、出来ない」
「こんなこと間違ってる、私にはもう妻としての役目は許されぬ」
「私はもう・お前に愛される資格など・・・無いんだ」

「もし・・お前が・うつったら・私のせいで・・お前の命が危険に冒されたらと思うと・私は・・一体どうしたらいい!」
「お前が私の犠牲になるなんて・・耐えられない」

愛してもらうなど、もうそんな望みをもってはいけない
彼の愛情に答えられない自分が情けなくて涙が出た。

「頼むから・・・もうこれ以上、私を惨めにしないでくれ!!」