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セピア色の化石ともなれ

うさぎ

Archive2017年09月 1/3

  • 2017年09月27日 32

    真実の恋人無事最終回を終えることが出来ました。これは「偽りの恋人」の続編で、偽りの恋人から真実の恋人同士になった二人は、パリから離れたトゥールーズで二人きりのデートを重ねていきます。幸せな日々が続きますが、アンドレはまだ画家の卵、しかも内弟子で修行中の身。一流画家を目指す努力をして行くべきなのですが、ようやく再会して身も心も結ばれた二人は恋に夢中になり、アンドレは絵の情熱を見失ってしまいます。師匠...

  • 2017年09月26日 14

    オスカルは教会に来ていた。アンドレが住む街の小さな教会に、今日も祈りにやってきていた。自分の祈りが聞き届けられた、そのお礼の意味でもある。オスカルの心は不思議なほど静かで安らいでいた。それは、悲しみと喜びが混ざり合った切ない感動。今は神に感謝したい、それだけが頭の中を支配している。いつものようにマリア像の前でひざまずき両手を組んで祈りを捧げた。神よ、お礼を申し上げます私の願いを叶えてくれたこと私の...

  • 2017年09月25日 13

    アンドレはパリから、トゥールーズの屋敷に戻った。パリから戻った次の日、アンドレは自室で考えていた。コンクール受賞で知名度は上がったが、また新たなコンクールを目指して頑張っていかねばならない。一人前の画家となるために。だが、その前に、やるべきことがある。そして、確かめておきたいことも・・しばらくしてクリスティーヌが部屋にやってきた。「アンドレ、話って?」アンドレはクリスティーヌを部屋に呼んでいた。そ...

  • 2017年09月24日 12

    アンドレは表彰式に招かれ賞をいただくために一時パリに出かけた。大きなコンクールなため、注目は大きく、表彰式には新聞社や有名雑誌社の記者が幾人も訪れ受賞した画家と絵は新聞の芸術欄に大きく取り上げられた。式には絵の師であるブランシュ師とクリスティーヌも同席し、現役の一流の画家や画商達のいる前で賞を授与され、それは画家として第一歩を華々しく飾るデビューとなった。表彰式の後コンクール入賞者を祝うための祝賀...

  • 2017年09月23日 11

    教会では、クリスティーヌが神父に寄付金を渡した後、アンドレのいる聖堂を訪れた。丁度アンドレは祈りを終えた後で、聖堂から出てくるところだ。クリスティーヌはそれに気がつき「アンドレ祈りを終えたの?」「ああ、今終わったところだ」「そう、長いこと祈ってたのね私も用事がすんだわ、そうだ、帰り道にカフェでも寄っていかない?」「いや、・・早く戻って絵を描くとするよ」「そうだったわ、コンクールはもう目の前だものね...

  • 2017年09月22日 10

    アンドレは相変わらずコンクールの受賞目指して絵を描き続ける毎日を過ごしていた。外へ出ることもせずに食事もそこそこにして絵を描くアンドレをクリスティーヌは心配をして、ある日、部屋に来て声をかけてきた。「アンドレ、たまには外に出て行かない?」「いいお天気よ、ずっと部屋でこもっていると体に良くないわ」「しかし、もうすぐコンクールだ、頑張って何とか良いものにしたい」「ダメダメ、今日は私の付き添いをしてもら...

  • 2017年09月21日 12

    アンドレは、絵を描いているだろうか?オスカルは別れてからアンドレが絵を描いているか毎日心配していた。顔を見て会うことは出来なくてもせめて彼が絵を描いているかだけでも知りたい。仕事をしていても食事をしても考えるのはそのことばかりそこでオスカルは密かにアンドレが住んでいるブランシュの屋敷に行き、様子を見に行くことにした。仕事が終わり、いつもは買い物をしてアパルトマンに帰る道のりだが、今日は駅に向かい、...

  • 2017年09月20日 10

    「アンドレ頑張っているようだな」「毎日夜遅くまで熱心に絵を描いてるってクリスティーヌやアルマから聞いたよ」ブランシュ氏が絵を見にアンドレの部屋を訪れていた。「そのせいか、かなり力がこもって来た、やはり集中して描いていると格段に良くなる」師はアンドレの絵に熱が入ってきたのを喜んでいた。「ありがとうございます、先生」アンドレとしては師に認められるのはもちろんうれしい、毎日描くうちに絵に何が必要かだんだ...

  • 2017年09月19日 15

    オスカルは店の昼休み休憩に公園で昼食を取っていた。いつものように一人でホットドックとコーヒーで昼食を済ませている。ぼんやりと公園に景色を眺め、一人で考え事をしている風なオスカル。その時、誰かに声をかけられた。「オスカル」後ろを振り向き、その声をかけた相手を見てみれば、ルシアだった。「私も今昼休み休憩に入ったとこなの、一緒に昼食してもいい?」ルシアもオスカルと同じようにホットドックとコーヒーを持参し...

  • 2017年09月18日 10

    アンドレはブランシュの屋敷に戻り自室でこれから自分はどうするべきなのかを一心に考えていた。もう絵を描くのをやめようと思った。いつもオスカルの側にいて愛してやりたかったからだ。それをオスカルお前も望んでいたはずそれなのにオスカル、お前は何故?・・やはりお前は上流階級の人間なのか、独り立ちすることに生きがいを見出したものの、本来の暮らしが忘れられず、俺とのことはいずれは金持ちの暮らしに戻る間のお遊びだ...