FC2ブログ

セピア色の化石ともなれ

うさぎ

Archive2017年11月 1/1

  • 2017年11月30日 4

    翌朝、目が覚めるとオスカルはいつもの自分のアパルトマンとは違う景色に驚いた。まるで王朝時代の貴族の部屋のよう。・・以前住んでいたジャルジェ家での部屋もこんな感じだったがな。天蓋つきのベッドで眠る贅沢など久しぶりだ。けど、一番の贅沢は・・オスカルは横に眠るアンドレをうれしそうに眺めた。やっぱり、彼・・じっと見つめていると気がつくものなのか、彼もまた眼を開けた。「おはよう」「おはよう、アンドレ」目覚め...

  • 2017年11月29日 6

    身を硬くして抵抗するオスカルにアンドレは猫なで声で言った。「頼むよ、一緒に入ってくれ」「ぜ、絶対にいやだ!」「お互い恥ずかしがる関係じゃないだろう」「それとこれとは違う、裸を見せ合うなど絶対にいやだからな」確かに彼とは何度も愛し合ったが、それでもバスルームに一緒は恥ずかしすぎる。オスカルは抵抗してアンドレの手を振りほどいた。するとアンドレは気落ちしたように元気の無い様子を見せた。「お前は俺と風呂に...

  • 2017年11月28日 7

    「そうだ、よろしく頼む」オスカルの心配を尻目にアンドレは落ち着いた様子で答えた。エレベーターは無事スイートルームの階で止まり、ボーイは二人を部屋に案内した。そこは豪華な装飾を施された部屋。年代物の家具、天蓋つきのベッドに豪華なシャンデリア窓からの景色は直接大庭園が眺められる、さすがは一流ホテルのスイートルームだ。「御用があれば何なりとお申し付けください」「ありがとう、また用事があるときは頼むよ」ボ...

  • 2017年11月27日 8

    「オスカル、もうすぐパリが見えるぞ」「パリか・・懐かしいな、もう2年以上たってしまったんだな」オスカルはアンドレと列車に乗り、パリに向かっていた。二人が別れる前にコンクールが終われば一緒にパリに行き、アンドレのおばあちゃんに会いに行こうという約束をしていた。アンドレはそれを覚えていてオスカルをパリに連れて行こうとしているのだ。「それにしても、よく『エクレール』で休みが取れたものだな、急だったからし...

  • 2017年11月26日 14

    お久しぶりです今回は、めまいと耳鳴りに加えて仕事も忙しいと最悪のコンディションでした。しかも、集中力がどんどん減ってもきたので、あまり書けなくなってきましたね。でも、書く量は増えてるんです。(最初の頃の作品と比べれば倍くらいの長さが違います)それというのも、以前はほとんどセリフばかりでしたが(恥)最近では、ちょっとは小説っぽくしようと風景や心の声を入れるようにしました。(作家さんはもっときっちり書...

  • 2017年11月26日 6

    オスカルはアンドレとベッドの上でシーツに包まり横になっていた。隣にいるアンドレの寝顔を見ると彼とまた愛し合えたのだと実感する。愛の営みが終わった後、彼はすぐに眠ってしまった。どうやら、コンクールが終わった後もパリに行ってはすぐにまた戻ってきたりで疲れているようだ。「それなのに、すぐ私の許に駆けつけてくれたのだな」オスカルはそんなアンドレが愛しくなり、そっと額に口付けをした。だが、それでアンドレが目...

  • 2017年11月25日 12

    オスカルとアンドレは教会で出会いを果たし、再び愛を誓い合った。そして二人はまだ教会で抱き合ったままの状態でいた。「オスカル、もう泣き止んでくれないか」「だって・・」「信じられなくて・・お前が来てくれたなんて」それというのもオスカルが、アンドレのコンクール受賞の礼の祈りを捧げていたときにアンドレが現れ、再び愛の告白をしてくれたものだから、信じられない気持ちで涙が止まらなくなったのだ。それだけ悲しい思...