FC2ブログ

セピア色の化石ともなれ

うさぎ

Archive2018年03月 1/2

  • 2018年03月31日 4

    オスカルが学校から戻ると、ばあやが急いでオスカルの許に駆けつけてきた。「オスカル様、大変です、大旦那様が、お倒れになりました」オスカルは突然の悲報に驚いた。「おじいさまが!」「お仕事に行かれるため、椅子から立ち上がられて、そのままお倒れになって」「ばあや!おじいさまは今何処に?」「先程、グレゴリー先生に見ていただいたところで、お部屋で眠られていますが・・」「わかった、おじいさまの部屋に行くよ!」急...

  • 2018年03月30日 4

    朝起きてオスカルはベッドから降りいつものように着替えて、階段を下りていった食堂ではばあやがテーブルの準備をしていた。「オスカル様、おはようございます」「おはよう、ばあや」「朝食の支度が出来ていますよ、今日はオスカル様のお好きな木苺のジャムがございます」テーブル前の席につき、朝食のメニューは、スープとパンとスクランブルエッグとサラダにばあや手作りの木苺のジャムだ。オスカルはパンに木苺のジャムをたっぷ...

  • 2018年03月29日 4

    オスカルは朝、学校に着き、教室に入って真っ先にアンドレの姿を探した。アンドレはもう自分の席について授業がはじめるのを待っている様子だ。しかしすぐにオスカルに気づいて笑顔を向けた。オスカルはアンドレに近づき、「おはよう」といったらアンドレのほうも同じように「おはよう」と返した。「今日も温室にいくからな」「ああ、もちろんだ」それを聞くとオスカルは「じゃあ」とだけいって自分の席に向かった。「オスカル、最...

  • 2018年03月28日 6

    彼は、お母さんが亡くなって、他に誰も家族はいないといった。家族もいなくて一人ぼっちなのに、何でこんな明るく前向きでいられるんだろう?ふるさとから離れて金持ちばかりの学校に一人で通い、心細くは無いのだろうか?オスカルはアンドレへの関心がわいて来る気持ちを抑えられなくなっていった。そこである日再び昼休みに温室を除きに行ってみた。先日と同じようにアンドレは熱心にバラの花に水をやっていた。しばらくその様子...

  • 2018年03月27日 6

    アンドレは温室のドアを開けてオスカルに話しかけてきた。「バラを見にきたのか?」「そうだが・・邪魔をしたかな?」「まさか!バラに興味があるやつなら大歓迎だ、入って来いよ」アンドレは本当に歓迎するようにオスカルを温室の中に誘った。オスカルはロアンヌ村でのこともあり、アンドレにはあまり近づかぬようにしていたのだが、何故アンドレがバラの世話をしているのかが知りたかった。そして何より、先程まで人恋しい気持ち...

  • 2018年03月26日 6

    その後も相変わらず、オスカルの周りには同級生が寄ってきていた。「オスカル、一緒の班に入らないか?」「一緒に図書室で勉強しないか?」オスカルの見た目の美しさに惹かれ、側によってくる学生は何かと触れてくる仕草をする。「僕は一人のほうが勉強が進むので、失礼する」その行いにオスカルは嫌気が差して、最近では自ら孤立するよう勤めていた。「オスカル、最近の君の噂を知ってるかい?」フロレルが話しかけてきた。「どん...

  • 2018年03月25日 6

    担任の教師ウィルソンは次の順位のものの名を告げた。「そして、第二位は・・オスカル・フランソワ・ジャルジェ」オスカルが二番だったのだ。「オスカル・フランソワ・ジャルジェだって?」「あのジャルジェ家か?」生徒達が注目したのは、ジャルジェ家の名前だった。担任教師は生徒達の言葉を気にも留めずにオスカルに話しかけた。「さすがはジャルジェ家の跡継ぎ息子だな、ジャルジェ卿も鼻が高いだろう」オスカルは顔色も変えず...

  • 2018年03月24日 4

    オスカルは急いで屋敷に戻っていった。屋敷の玄関扉のノッカーを叩くと急いでばあやが出て迎えてくれた。「オスカル様、遅うございましたね、心配しましたよ」「ごめん、遅くなってしまって・・」ばあやはハラハラしながらオスカルの帰りを待っていたのだ。しかし屋敷には両親はまだ戻っておらず何とか間に合った。オスカルはすぐに部屋でドレスを脱いで普段着ている男物の服に着替えた。「オスカル様、どうでしたか?お祭りは楽し...

  • 2018年03月23日 4

    青年達はみな、美しいその子に見蕩れてしまった。それはアンドレも同じ事で、「綺麗だ・・」と思わず口に出しその声は隣にいるマルコの耳に聞こえていた。やがて輪舞が終わった。もうすっかり日が暮れ、月の光とランプの明かりの中で次の踊りが始まる。薄暗いムードが出るこの時は恋人同士で踊る時間と相場は決まっているお相手が決まった同士が、寄り添い踊っていく。オスカルは急に周りが散らばったのに驚き、戸惑っていた。その...

  • 2018年03月22日 4

    花祭りが開催される当日、オスカルは気分が悪い、と母に告げた。今日はイヴリンが花娘となるお祭りなのだ。使用人もすべて祭りを楽しみにしているので、誰がオスカルを見てやればいいのか・・そこへばあやが口を出した。「あたしがオスカル様を見ておきます、奥様やみんなは花祭りを楽しんでいってくださいな」「ばあやさん、いいんですか?」「もちろんですよ、あたしはもう祭りなんて何十回も見ていますから」そのばあやの言葉に...