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セピア色の化石ともなれ

うさぎ

Archive2019年02月 2/2

  • 2019年02月18日 2

    アンドレはオスカルの顎を捉えて上を向かせるとその上からかぶさるように口付けをした。何度も口付けを繰り返し、恋人達は時を忘れて甘い陶酔に酔いしれる。アンドレの口付けは激しさを増し、オスカルの唇を余すことなく吸い上げていく。やや興奮気味な求めに、どれだけ彼がこの時を待っていたかがわかる。いつもより情熱的に求愛されオスカルはため息が漏れてしまう。その隙に舌を深く差し入れられ、彼女ののものに絡みつかせる。...

  • 2019年02月17日 2

    彼の胸に思い切り顔を埋め、安堵しているとアンドレの声が聞こえた。「来てくれるか、不安だった」同じことを考えていたことに笑えた。「僕も、お前が来ていなかったらどうしようと思ってた」アンドレが驚いた顔をした。「俺がここに来るように言ったんだから来ないわけないだろう?」オスカルはそれを聞いて拗ねたような顔をして答えた。「だって・・・お前、パリで、すごく怒ってたではないか、もう僕との仲をおしまいにするとで...

  • 2019年02月16日 2

    オスカルはジョゼフとともに屋敷に戻った。塀の小さな扉を開け、そこから屋敷の庭に入る。庭を歩いていくと、ばあやの姿が。「まあ、オスカル様ジョセフ殿下、何処においでになったんですか?」ばあやは部屋にオスカルも殿下もいないので心配して探していたのだ。オスカルは考えておいた台詞を言った。「いい天気だったので、殿下と庭を散歩しながら話をしていたんだ」ジョゼフも話をあわせた。「そうなんです、話が弾んで少し遅く...

  • 2019年02月15日 2

    「アンドレさん!オスカルさん!ちょっときてください!」ジョシュアの叫び声が聞こえた。二人は抱き合った姿を見られてはとギクリとした。「大変なんです!すぐに来てください!」ジョシュアが部屋まで呼びにくれば大変だとアンドレは抱きしめた腕を解いた。オスカルはやっと取り戻した胸が離れていってしまい寒々しく思えたが、アンドレはすぐにオスカルの耳元に顔を近づけて言った。「明日の夜明け前に、ここで待ってる」え・と...

  • 2019年02月14日 2

    ジョシュアは懐中電灯を当てて部屋の中を見せた。それは書斎のような部屋だった。机と椅子と後は本や書類や手紙類があるだけ。「これといったものはないな」「多分、一人でゆっくり過ごせる秘密の部屋だったんだろう」「僕とすれば宝でも出てくるかと期待したんですがね、現実はこんなものです」ジョシュアは残念そうに両手を開いた。「しかし、それでも隠された部屋があるなんてワクワクしませんか?」「それには僕も同意します」...

  • 2019年02月13日 2

    オスカルはアンドレの姿が見えて胸が高鳴った。アンドレ・・きてくれたんだアンドレとジョシュアも二人を見つけた。「アンドレさん、殿下とオスカルさんですよ」「ああ、そうだな」オスカルが来た・・・「ジョゼフ殿下、オスカルさん待ってましたよ」「こんにちは、ジョシュア、それに・アンドレ」「こんにちは、ジョゼフ殿下」アンドレはジョゼフに挨拶を返し、オスカルを見た。「オスカルも」「あ・やあ・アンドレ、お前も来てく...

  • 2019年02月12日 2

    オスカルの気が乗らない返答にジョシュアは廃墟探検の楽しさを熱く語った。「廃墟には歴史のロマンが一杯詰まってるんです、館の中を見れば、住んでいる人の人生を想像し、その時代にタイムスリップしたような気分になる」「ロアンヌ村を満喫するなら廃墟を探検しないてはありませんよ」「殿下もせっかくロアンヌ村にきたんです、廃墟探索に行くべきですよ」オスカルはオーランドでの事件を思い出し、急いで忠告をした。「し、しか...

  • 一週間のお休みといっていたのにすみません。(といっても私ごときのお話など、ここで終わっても誰も困らないのでしょうが(汗))一週間のお休みのつもりが、三週間になってしまいました。それというのも、娘の結婚の用事と、仕事の忙しさ(いつも一週間の間に一日の休むがあったのに、最近は無しです)と少し体調を崩してしまい、お話を書くゆとりがなかったのです。それでも亀ペースでのろのろと書いていまして、これくらいため...