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うさぎ

夜のフェアリー第8章の17

そして二人はベッドに横になった
アンドレはオスカルの上にのしかかってきて口づけの雨を降らせた。
それにオスカルは満足げな深い溜息を吐いた。

彼の荒い息も熱を帯びた身体も、僕への情熱の深さを感じさせてくる

オスカルは抱き合ったまま彼の黒い髪に触れた。
そして黒い瞳に訴えかける

「アンドレ」
「私を愛しているか?」

オスカルの問いにアンドレは力を込めて答えた。
「ああ、もちろんだ!」

お互いを求め合う気持ちが高まり自然と唇を重ね合わせていく。
二人は深く結ばれていった。

めくるめく時間は過ぎて

二人はベッドの上で抱き合ったまま寝そべっている。
二人してシーツにくるまり、オスカルはアンドレの腕の中、うっとりと幸福感をかみしめていた。
彼女の髪をなでつつ、アンドレが突然に言った。

「だんだん馴染んできたな」
「え?」

オスカルには何のことかわからない
するとアンドレはわざと意地悪そうに言う

「俺との行為にだよ」
「お前、肌を合わせるごとに大胆になってきている、俺との営みに感じている証拠だ」

羞恥に耐えない言動にオスカルは真っ赤になり、シーツを頭からかぶった。

「大胆なのはお前のほうだろう!」
「い・いつもお前は私に好き勝手に触れてくるじゃないか!」

アンドレはオスカルをシーツの上からぎゅっと抱きしめる。

「そうだよ、俺はいつでもお前に夢中だから、お前のすべてに触れていたいし、何よりお前を征服したい」
「だからお前が俺の欲望に答え、受け入れてくれるのが、うれしいんだよ」
「お前が、俺のものだなんて夢みたいだ」

オスカルには彼の限りない愛の言葉はうれしく響く
しかし、それとともに心配な思いが脳裏をかすめた。

「お前は、他の女にも、そんなロマンチックなせりふを吐くのか?」
「お前以外の女?」

するとオスカルは顔を上げてアンドレを問いただした
「もしや私以外にも女の子が喜ぶようなセリフを聞かせたりしてはいないか?」

突然の言いがかりにアンドレは抱きしめた腕を解いた。
「お前は俺がそんな軽い男だと思うのか?」

アンドレが機嫌を悪くするがオスカルにはどうしても心に引っかかる点があった。

「お前が簡単に心を移す男だなんて思ってはいない・・・ただ・・」
「ロジータが言ってた」
「ロジータ?」

「今日、お前を接客したろう」
「ああ、あの子か、そういえばそんな名だったな」

オスカルに言われて思い出した。

「お前のことをやさしくて素敵だって」
「仕事を持つ女性に協力的でロジータにとってお前は理想的な男性らしい」

「その・・・ただでさえ、お前は素敵なんだ、しかも、そんな風に優しく接していれば、だれでも好きになって当然だ・・・」
「ロアンヌ村のサンドラも私の妹のイヴリンも、お前の魅力に惹かれた」

「優しく親切なお前だからこそ二人は心惹かれたんだ」
「だから・・ほかの女の子にも誤解を受ける言動をしていないか私は・・・」

アンドレはだんだんとオスカルの気持ちが理解していった。
そして自分の嫉妬心をいいにくそうに説明するオスカルがおかしくなってきた

「俺が他の子に必要以上に優しく接していないかお前は心配なんだな」

あまりにはっきりと言われオスカルはうっとなった。

「ロジータは、俺が仕事帰りで疲れてると思いプディングをサービスしてくれた、それが美味かったんで褒めたんだ」
「お前にも作ってやりたい旨を話したら、男が料理することを珍しいと言われたんで、お前の努力する姿を見れば協力したい気持ちになるよ、と言っただけだ」
アンドレはロジータに私への思いやりを話していった。

彼の言葉は私に安ど感を与える
しかしほっとしたとたんにさらに自分が恥ずかしくなった。

彼はこんなにも私のことを考えてくれているのに・・・
アンドレが私以外の子に優しく接し、好意を持たれたからって嫉妬するなんて

彼の愛情に疑いが入る隙など無いのに、それなのに彼への独占欲が止まらないでいる
私ははどれだけ欲深い人間なのだろう・・・

嫉妬している姿を見られたくないオスカルはつい目をそらしてしまう
そんな彼女にアンドレは訴えかけるように述べた

「オスカル・俺はお前に出会うまでは、他の女の子に興味を持ったことはないよ」
「昔から男友達とばかりつるんで遊んでた、そのほうが気楽だし、俺が自分から女の子に接することは、ほとんどなかったんだ」
「友人のマルコにお前は朴念仁だって言われてたよ」

改めてオスカルを不思議そうに見つめた。

「それなのに・どうしてだろうな?」
「他の女とは違い、お前には、傍にいて触れていたい」

「お前をずっと見つめ、その美しさも高貴さをも賛美せずにはおられない」
「身も心も俺だけのものにしたいと初めて思った」

オスカルの頬を両手で包み込むようにして上を向かせた。

「俺が甘い言葉を口にする相手は、オスカルお前だけだ、これからもずっと」

その瞬間泣きたい思いに駆られた。
どうしてお前はこうも私を夢中にさせるんだ!

私を見つめる黒い瞳も、この黒髪も

何もかもすべて私のものだと 言ってくれ!

「愛しているよオスカル」

アンドレに愛を告げられ、それにオスカルは必死で答えようとする

「私も・・・アンドレお前を・愛してる」
それにアンドレは最高に幸せな顔になった。

彼がどんなに優しくて思いやりがあると言っても
それは私に対してだけ、特別なんだ
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Posted byうさぎ

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