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うさぎ

永遠のラブストーリー⑩

「娘がちょくちょく会社に顔をだすようになったな、と思っていたんだが、考えてみればそれは君が入ってきて間もなくだったから、もしや!と思い聞いて見たら、娘は君に好意を持っているらしい」

「私としても、君がうちに来て2ヶ月になるが、君の働きぶりや優秀さには感心している、娘と結婚してベルモンド商会を継いでくれたら、私としても安心なんだが」

他の男なら飛び上がりそうな好条件の話だ、だがアンドレの場合は。

「ベルモンドさん、俺を信頼してくださってありがたいと思っています、娘さんの好意にも感謝いたします、けどお話はお受けできません」アンドレはきっぱりと断った。

「何故だね、君をこの2ヶ月見てきたが、彼女がいる気配は無いし、それともふるさとで許婚でもいるのかね」

「いいえ、俺は一生結婚しない気でいます、だからアデリーヌさんとも結婚する気が無いんです」

「何か理由があるのかね、君のような優秀な若者が一生結婚しないなんて、もったいないよ、考え直す気はないかね?」まだあきらめきれない様子でベルモンド氏は聞くのだが。

「すみません、ベルモンドさん、俺には生涯心をささげた人がいるんです、その人とは結婚できない運命で・・・だけど死ぬまで愛し続けるでしょう、それが俺の生きてきた証です」

そこまで言われてはあきらめるしかない、とベルモンド氏は考えた「わかったアンドレ、私としても娘が不幸せになる結婚を勧めるわけにはいかんからな、娘にはアデリーヌには私からあきらめるよういっておくよ」

「ただし、会社は辞めんでくれよ、お前さんは貴重な戦力なんだから」

「ありがとうございます、ベルモンドさん、」

残念そうに語るベルモンドには申し訳なかった、だがアンドレの心は変わりようが無いのだ。

ベルモンド氏が帰ってから、アンドレは一人になり、またもやオスカルのことを考えてしまう。

オスカル・・・どうしている、屋敷を出て行ったところで俺の心はお前に囚われたままだ、これから俺はどうしたらいいんだ・・・アンドレの長い夜はまだ続く。


その頃オスカルは、今日も母と刺繍の練習をさせられて、女のやることは何故こうも細かいことばかりなのか、肩が凝ってしょうがないぞ、とイライラが募り自室のベッドで寝そべっていた。

それでも何かに集中しているときだけ、アンドレのことを考えずにすむから、やることがある時のほうがましかもしれない。

以前は疲れたときはお前を呼んで話を聞いてくれていたから、すっきりと眠れていたのだな、いなくなってからお前がいかに私にとって必要な人だったのかがわかる。

アンドレ・・・会いたい・・・会いたいぞ、アンドレ・・・。

そこへ、ばあやの呼ぶ声がした「オスカル様、旦那様と奥様がお呼びでございます」

「こんな夜に話とはめずらしいな?ばあや何か知っているのか?」

「多分、舞踏会のお知らせですよ」ばあやはうきうきした顔で話し出した。

「舞踏会?」
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