FC2ブログ
うさぎ

オスカルの選択⑫

そして、ようやく衛兵隊でも休暇が取れて、オスカルとアンドレは二人で領地へ出かける算段になった。

明日から、出発だ、アンドレと二人きりですごせる、そう思うだけで幸福でたまらない。

明日からは、誰の眼を気にすることなく彼と過ごせるのだ、普段軍隊の中で男として暮らし、アンドレの前でも上官の顔でいなければならない、それがしばらくの間とはいえ、女に戻り、愛する男と蜜月を過ごせるなど夢のようなひと時だ。

今夜はアンドレは部屋に来ない、けどオスカルは幸福感で一杯だった。

アンドレ、お前は今夜どんな夢を見る?私はお前のことばかり考えて眠れそうも無いぞ、明日から二人きりだ! アンドレああ、眠れない!・・・

その言葉通り、オスカルは寝付けなくて、ようやく眠れたのは明け方近く。

しかし、目覚めは素晴らしく良くて、まだ早い時間だというのに旅立ちが待ちきれなくて起きてしまった。

いい天気で、庭のバラが咲き乱れているのが見えた。

まるで私達の旅立ちを祝福してくれているようだとオスカルは庭に出てみた。

朝焼けの中オスカルはバラ園を歩いた。

美しく咲き乱れるバラの一本をその手に取り、香りを楽しんだ。

「美しいだけでなく香りも良い、アンドレに見せてあげようか」

その思いが通じたのか、その時アンドレもバラ園に足を運んでいた。

彼も今日のオスカルとの旅立ちで頭が一杯で眠れなかったのだ。

早くに起きだして、廊下からオスカルの姿が見えた、良い天気だから庭の散歩かと後をつけてみた。

そして、日の光の中、バラが咲き乱れる中にたたずむオスカルは・・・たとえようも無く美しかった。

つい、見惚れてしまい、声をかけるのも忘れ、魅入ってしまった。

オスカルのがアンドレに気がつき、会いたい、と想っていたアンドレがやってきてくれたうれしさで思わず微笑んでしまった。

「アンドレ・・・」愛しい女が蕩けるような微笑で誘うような甘い声で彼の名を呼んだ。

アンドレの理性が音を立てて崩れ落ちた。

オスカルに駆け寄り、周囲に人がいないか確認もせずに愛する人を抱きしめてしまった。

「オスカル なんという美しさだ なんという誘惑に満ちた微笑だ 抱きしめずにはおられないほどお前は美しい。・・・」

「アンドレ そんな情熱的なお前を待っていた いつもお前は私の前では感情を抑え、私への気持ちが冷めてはいないか不安だったんだ」

「バカな! お前を飽きるなど俺にはありえない話だ、お前への気持ちはあふれるばかりだ。」

アンドレはオスカルにたまらず深く口付けを交わしていった。

誰が見ても幸福な愛し合う男女・・・そんな二人をじっと見つめる眼がそこにいた。


オスカルの父、ジャルジェ将軍がそこに。

「何をしている?」
スポンサーサイト



うさぎ
Posted byうさぎ

Comments 2

There are no comments yet.

henry

ドキドキします󾬄

いつも更新を楽しみにしています。
見つかってしまったのですね😵
ドキドキハラハラします😱
アンドレ、大丈夫ですよね〰󾬅

2015/06/13 (Sat) 01:22

うさぎ

Re: ドキドキします󾬄

いつもご覧になってくださってありがとうございますH様。
一人孤独にやっていますから、意見いただけるとうれしいです♪

そうですか、ドキハラしましたか!そう聞けて良かったです!

書き手としては、何にも感じてもらえないのが一番寂しいですからね~。

アンドレ応援して待っていてくださいませ!

2015/06/13 (Sat) 16:14