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オスカルの選択⑬

父の一言にオスカルは、はっと驚いた。

アンドレのほうも同じことで、思いもよらぬ来訪に二人は恐怖を感じた。

オスカルは全身から汗が出た、まさか父ジャルジェ将軍に見られるとは!

迂闊だった・・・朝早いからといってアンドレと白昼堂々と抱き合うなど。・・・

しかし、アンドレはオスカルをかばうように自分の後ろに立たせた。

「旦那様・・・ご覧のとおりでございます」そういった。

もう言い逃れはできない!

それならば、見苦しく言い訳をせずに対峙しよう、たとえ、この場で殺されたとしても。・・・

アンドレはそう思った。

将軍はその返答に「いい度胸だ、では今夜私の部屋にくるように」

そういって、二人に背を向けた。

オスカルは急ぎ父の後を追った。

「父上!アンドレに責任はございません!全て私が悪いのです!」

「オスカル、もういい! 俺達の仲を旦那様に知られてしまった、もうどんな言い逃れも聞かない!」

「放せ、アンドレ!このままだとお前の命が危ない!どうやっても父上にわかってもらうのだ!」

オスカルはアンドレの手を振り払い、父の後を追った。

残されたアンドレは「いつかはこんな日が来ると思っていた・・・」そうポツリと語った。


「父上!お聞きください! 父上!」

父の部屋につき、オスカルは必死で叫んだ。

「もう言い逃れはできません、父上、私がアンドレに恋したのです」

「アンドレは主人である私に逆らえなかっただけ、全ての責務は私にあります!」

「どうか彼をお攻めにならずにおいてください・・・」

しかし将軍の返答は冷たいものだった。

「そんな言い訳が通ると思うか?・・」

「あの情景を見れば誰でもわかる、お前達は抱きあっていたのだ、恋人同士のようにな!」

「我がジャルジェ家の娘が平民である召使と愛人関係にあるなどなんという不名誉!」

「特にアンドレには信頼をおいていたからこそ、オスカルお前の警護を命じたのに、そのやつがお前に懸想するなど万死に値する裏切りよ」

「オスカル!部屋へ戻るのだ! アンドレの処分が決まれば、お前にもきつく申し渡しておく!」

「父上!、彼をアンドレをどのように処分なさるつもりですか?!」

「お前にまだ知る権利は無い!」

「もしも・・・アンドレの命を亡き者にするつもりなら・・・そのときは、私も一緒に・・・父上の手にかかりとうございます」

「オスカル何ということを! 従僕と心中するつもりか?」

「彼はただの従僕ではありません!・・・私にとってかけがえの無い人です・・・」

オスカルはそういって、父の部屋を後にした。

オスカルはその足でアンドレの部屋まで行った。

アンドレはオスカルを待っていた。

「どうだ、無駄足だっただろう、旦那様は貴族の生まれに誇りを持っておられる、その旦那様の娘であるお前が俺のような平民で従僕と愛人関係など許すはずは無い」

「お前まで私達の中を愛人関係だというのか!」

「私達は真実愛し合っている恋人同士ではないか・・・」

愛人、なんという悲しい響きなのだ、。
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Posted byうさぎ

Comments 2

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2017/06/01 (Thu) 09:33

うさぎ

Re: No title

KURO様「オスカルの選択」気に入ってくださってるんですね。

あれは原作がもし、こうであったら、のような作品ですから人気ですね。

父上に見つかりオスカル様がアンドレをかばうシーンの言葉がすきなのですね。

愛する人を殺されぬように必死な彼女の様子がお好みですか、深いです。

うれしいお知らせありがとうございます。

「偽りの恋人」今回最終回です、いきなりですが。

またきてくださいね。



2017/06/01 (Thu) 18:09