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うさぎ

カサノバな彼⑫

「何故、そう思う?」

「アンドレお前はどんなに人を激しく愛するやつか、私は知っているんだ!」

「20年近くも私だけを見つめ愛してくれた、結ばれる可能性は限りなく無い時代だったにもかかわらず、愚直なまでな愛情を私に注いでくれた、お前はそのような男だった!」

「そんなことを言っても仕方ないだろう!俺は実際女を愛せない性分なんだから!」

アンドレにそう切り替えされてオスカルはしばらく考え込んだ。

そうなんだ、今のアンドレは女性を愛せない、そのせいで複数の女性と戯れることで満足を得ようとしている。

「アンドレ・・私は複雑なんだ、お前が多くの女性と付き合うカサノバと化していたのは悲しい・・・だが、お前がいまだに誰も愛する人を持っていないのは私としてはうれしいのだ」

「誰も愛せないのなら、私をどう思っている?」

「お前から写る私はどんな風なのだ?私も、愛せないのだろうか?」

オスカルの真剣な眼差し、彼女を見つめていると何故か切ない、誰よりも美しく、誰よりも魅力的なオスカル・フランソワ。

「俺は、正直お前に惹かれている・・・はじめは男同士みたいに付き合えるやつだから一緒にいて楽しかった」

「だが、たまに見せる過去のアンドレへの想いを口にするときのお前は俺が付き合ってきたどの女よりも美しくて女らしい・・・それ以降もお前を知るたびに新たな魅力を感じる」

「それでも、俺はまだお前を愛しているか確信が持てないんだ」

「それに、もし俺がお前を愛していたとしても、もう遅い、俺はお前の知っているアンドレではない、ここにいるのはお前の言うカサノバと化した男だ」

「もうお前が愛し愛されたアンドレはいないんだ・・・」

オスカルは言葉を失ってしまった。


その後オスカルはアンドレを残し帰ってしまった。

何で前世の彼だけでなく今のお前をも愛していると言えなかったのか・・・

そうなのだ、彼の言うとおり、彼はあきらかに前世の彼と違ってしまった、それはいろんな女性と関係を続けてきたことだ。

そのことが、私にその言葉をためらわせる。


あのエミリとか言う女性、あの女性とだってアンドレは関係を持っていた。

私でない女性と何度も彼は・・・


嫌だ・・・嫌だ 嫌だ 嫌だ

ずっとずっと待っていた ひたすら彼にめぐり合えることを 再び愛し合って結ばれるのだと それなのに! 彼は・・・

愛していたのに お前も私を待っているものと思ってた・・・

お前のその逞しい腕に何人もの女が抱かれたと思うと苦しくて 苦しくて・・・心がつぶれてしまいそうだ!

涙があふれて止まらない

この涙は、ようやくめぐり合えた恋人を他の女に寝取られた悔しさ、そして嫉妬の涙だ


残されたアンドレは公園のベンチに腰掛けていた。

とうとう失ってしまった。

彼女を傷つけた、誰より純粋な心で俺を求めてくれた人

彼女は誰より美しくて 俺にはまぶしすぎる存在だった。

そんな女性が俺を愛しているといってくれて、今まで何処か空しかった俺の人生に灯りをともしてくれた。

彼女は前世の俺を愛していた、その代わりでもいい、とまで思っていたんだ。

なのに結果的に俺は彼女を傷つけてしまった。

だって俺は、誰よりも素晴らしい彼女にふさわしくない存在なんだ
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うさぎ
Posted byうさぎ

Comments 2

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MYU

初めてコメントさせていただきます。
オスカル様に出会う前のカサノヴァなアンドレは仕方ない!!もう、すでにアンドレの方が追いかけてる感じですし。この試練を二人でどう乗り越えられらのかドキドキしますが、これからも楽しみにしていますので、よろしくお願いします♪

2015/07/28 (Tue) 23:25

うさぎ

Re: タイトルなし

MYU様

私を元気付けるためにコメントしていただいてありがとうございます。

アンドレは色男だしカサノバが似合いそうなんです。

しかし、オスカル様と出会う前限定です、だって一人しか愛せない彼ですから♪

オスカル様はもう試練に立ち向かわれましたよ~!

2015/07/29 (Wed) 00:28