FC2ブログ
うさぎ

カサノバな彼⑬

オスカルは、一晩泣き明かした。

しかし自分の中で答えはもう出ていた。


彼が幾人もの女性と関係していたことは私にとって耐え難い出来事だった。

だが、やはり脳裏に浮かぶのは前世の彼との悲しい別離

あのときの悲しみに比べれば、何でも耐えられる

お前は私のために人生の全てをくれて愛してくれた

私はそのお前の気持ちに答えたい。・・・

私は前世で亡くなる前、願った、もしも生まれ変われるのなら、再び彼と出会って結ばれたいと。


どんなに変わってしまっても お前は私のアンドレなんだ。

だって・・・私への優しさは何も変わらなかったじゃないか。

そんなお前に私はもう一度恋をした。


思い出させて見せる。

私こそがお前の恋人で妻なのだと!

だから・・・私は。


そう決意したオスカルはアンドレに連絡した。


アンドレは、一晩眠れなかった。

彼女のことが気になり眠れなかった。

はじめから期待などしてなかった、俺は誰も愛せない男だから、どうせ今回も駄目だと

それなのに、この胸の痛みは何だ?

一緒にいて退屈しないのも初めて

たまらなく楽しいのも初めて

可愛いと思ったのも初めて

腕を組んで歩きたい、と思ったのも彼女が初めてだったんだ!


でも、もう遅い。

遅すぎる、彼女はずっと俺を待っていてくれた。

それなのに俺は待てずに他の女との遊びに興じた。

あまりに純粋な彼女が許すわけがない。・・・


しかし、携帯に音が鳴り、オスカルからだ!

「アンドレ・・・」

「オスカル・・・怒っているのだろう、ごめんよこんな男で・・・」

「もう一度、会ってほしい、お前のアパルトマンで!」


一時間ほどしてオスカルがアンドレのすむアパルトマンをたずねてきた。

アンドレがドアを開けて「何か、用でも?」とたずね、オスカルは「中に入ってもいいだろうか?」と答えた。

アンドレがオスカルを部屋の中に入れ、オスカルは部屋の中を眺めていった。

「お前の寝室はこっちだな?」そういってオスカルは勝手にベッドのある寝室に入って行った。

「オスカルお前何するつもりだ?」

急いでアンドレがオスカルの後を追いかけた。

オスカルはもうすでにアンドレのベッドに座りアンドレを待っていた。

「アンドレ・・・お前はここで幾人もの女性と関係を持ったのか?」

「そんなことを聞きに来たのか? いいや、いつもホテルを取ってた、ここは俺のプライベート場所だから、他の女は入れなかったよ」

「すると、ここは他の女は立ち入らせなかった聖域ということになるな」

「ならば、私が最初に破ることになる」

「どういう意味だ?オスカルふざけているのか、お前はこんなとこにいるべき人ではない、俺なんかとかかわってはいけない人なんだお前は」

「アンドレ・・・お前が幾人もの女性と関係を持っていたことは私にとって受け入れがたい事実だった」

「だが・・・私は前世のお前を含めて今のお前も愛しているんだ、」

「だから、試させてほしい・・・本当にお前が私を愛していないのか」

「私は前世でお前と結ばれた、その私と再び結ばれてもお前は私への愛に目覚めないのかどうかを、私自身を抱いて試してくれ!」
スポンサーサイト



うさぎ
Posted byうさぎ

Comments 3

There are no comments yet.

-

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2015/07/29 (Wed) 07:25

うさぎ

Re: さすがオスカルさま

K様いつもながら決断が早いオスカル様です。
アンドレがこれで心が動かないわけがないのです。

2015/07/29 (Wed) 17:42

うさぎ

No title

H・R様

悩みながらもコメントしてもらってありがとうございます。

どうか最後まで見守りくださいね!

2015/07/29 (Wed) 17:44