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うさぎ

異世界の恋人③

あまりのあっさりとした申し出に「それはありがたいが、このような見も知らぬ男を自宅へ誘っていいのか?」

「私の屋敷は大きいし、なかなか立派なのだぞ、家族も多いから気にするな!」と笑いながら言った。

このオスカルという女性は見た目よりも気さくな人柄らしい。

しかし、アンドレはそれ以前に彼女に見た目だけでなく、何となく心を許せるものを感じていたので、ここはお世話になることにした。

「正直助かるよ、よろしく頼む」

「承知した、では付いて来い!」

「あ、そうだ機体は?どうしよう?」

スレイプニルは故障してるし、窓ガラスは壊れていると無残な状態だ。

「後で私の家族達に取りに来させよう」

「家族に申し訳ないな」

「気にするな」といってオスカルはシュバリエに乗り込み、アンドレに「こちらへ」と誘った。

コックピットは基本一人用なので、二人だといささか狭い。

体をくっつけることになるので、失礼ではないだろうか?とアンドレは気になったが、そうも言ってられない。

オスカルは気にする様子もなくシュバリエを動かす作業に入っていった。

「シュバリエ、セットアップ!」

オスカルがそう声を出すと勝手に触手のようなワイアーが出現した。

そしてオスカルの頭の部分にセッティングされたのだ。

「驚いているようだな、これで、私が考えたとおりにシュバリエが動く、お前の機体を見ると地球ではそうでないのだな」

「驚いたよ、・・・これは便利だな、どうやら、こちらの世界では地球より機械は進化されているらしい」

やがてオスカルが命令を与えたのだろうシュバリエは前進を始めた。

ズシン、ズシンと振動があるから、ここは地球と同じくらいの重力がありそうだ、空も青いし、緑の木々も沢山あってむしろ地球より自然が多く、住みやすいように見える。

街が見えてきた、そこもまるでスイスの景色を思わせるのどかな風景だ。

「ここはベルトという街だ、一応首都だが、自然も一番多くて住みやすいと評判の地だ」

ベルトの少し高台に城が見える、まるでドイツにあるノンシュバンシュタイン城を思わせるいでたちの城だ。

「そしてあの城は我が居城、シュバルツ城だ」

「え?我が居城?」
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Posted byうさぎ

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