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うさぎ

ショコラの涙30

結婚式が始まった。

オスカルはバージンロードをジャルジェ卿の腕に引かれ歩いていく。

祭壇の前にアンドレがこちらを向いてたたずみ、オスカルを待っている。

彼のすぐ側まできたら、父の腕から離れ、彼の横の立つ

アンドレはオスカルのウエディングドレス姿を見つめ「オスカル、綺麗だよ」と優しく声をかけた。

オスカルは恥ずかしそうに小さくうなづいた。

教会の神父が誓いの言葉を言った

「アンドレ・グランディエ、あなたはオスカル・フランソワを妻とし健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、死が二人を分かつまで、愛することを誓いますか?」

アンドレは「誓います」と答えた。

そして神父は今度はオスカルにも

「オスカル・フランソワあなたはアンドレを夫とし、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、死が二人を分かつまで、愛することを誓いますか。」

オスカルも「誓います」と答えた。

そして指輪の交換。

二つ並んだ金の指輪のひとつをアンドレはオスカルの指にはめた。

そして今度はオスカルがアンドレの指にもうひとつの指輪をはめた。

その後は生涯の愛を誓う口付け。

アンドレはその瞬間感動に胸が打ち震えた。

俺はただ一人の人を手に入れた。

この世で最も愛するたった一人のオスカル・フランソワを

その感動のままアンドレはオスカルの頬に手を添えて

「愛しているよ、永遠に俺のオスカル・フランソワ」とオスカルにだけ聞こえるようにいって誓いの口付けをした。


最後に牧師が「この結婚は成立しました」と高らかに宣言した。

「オスカルこれでお前は俺の妻だ!」アンドレがオスカルを抱きしめて伝えた

そしてオスカルも「そしてアンドレお前は私の夫だ!」と答えていた。

教会の外に二人で出て行くと皆が出迎えてくれた。

ロザリーにディアンヌにベルナールに、そしてアラン。

「おめでとうございます!オスカル様、アンドレ!」

「二人ともお似合いですわ」

「オスカル様とっても綺麗!」

「おめでとうアンドレ!」


「みんなありがとう!」

みんなの祝福を受けながらオスカルは喜びと感謝の気持ちで一杯だった。

奇跡のような出会いで愛し合いながら、結ばれることを許されず、しばらく別れることを余儀なくされて、会いたくて涙した夜もある、心が折れてしまいそうになったこともある。

それがこうして全ての人から祝福を受け、結ばれることが出来るなど、信じられない現実だ、どうか夢なら覚めないでほしい・・


隣にいるアンドレが聞いた。

「オスカル・・・お前女優を引退して本当に良かったのか?女優の仕事にやりがいを感じていたんじゃないのか?」

それを聞いてオスカルは、また彼は要らぬ心配を・・と笑いながら答えた。

「アンドレ、確かに女優の仕事は魅力的だった、いろんな自分になれて、それまで屋敷の中の暮らしだけだった私には映画の世界は憧れの外の世界だったのだ」

「だが、お前と過ごす現実の幸福とは比べ物にならないくらい小さなものだ」

「それにお前はこれからもアーティストとして活躍していくのに、私まで女優をやり続けていたら二人でいる時間がなくなってしまう!」

オスカルはアンドレの手を改めて握りしめながら伝えた。

「これから私がお前の安らげる場所になろうと思う・・・」

「お前が私にしてくれたように・・私に人生を捧げてくれたように・・今度は私がお前の支えになれるよう生きていくよ」

オスカルはふと思い出したように言った。

「それにな・・・」

「オスカル・フランソワの日記の最後に書いてあったんだ」

「今度生まれ変わるとき、私の人生は夫アンドレのために捧げる、と」

それは過去からの遺産

オスカル・フランソワの日記が二人を結びつけた。

再び愛し合い結ばれようとしたオスカル・フランソワの強い意志が二人を出会わせた。


アンドレは驚いてオスカルの顔を覗き込んだ。

するとオスカルの蒼い瞳からはいくつもの涙が零れ落ちていた、しかしそれは最高の幸福を手に入れた喜びの涙。・・

オスカルはアンドレを見つめ返し訴えた。

「だから、私はお前を幸せにしなくちゃいけない、前世での思い残しをやり遂げなくちゃいけない、お前こそ私のアンドレ・グランディエだったのだから」

それは前世からの二人だけの約束、再びめぐり合い愛し合い結ばれるという二人だけの誓い


このときアンドレは、オスカルを見つめ、心に万感の思いがこみ上げてきた。

やはり彼女はオスカル・フランソワだ、己の信念を曲げない強い意思、そしてだれよりも愛情深く心清らかな人

オスカルとの出会いは映画館だった。

映画が始まり、オスカル・フランソワがスクリーンに映し出されたとき、俺はまさに俺の恋するオスカル・フランソワそのものを見た。

そして隣にいたお前がオスカル・フランソワを演じた女優だったと知ったあの瞬間こそが運命の恋の始まりだったんだ。

俺はどれだけの想いで彼女を求めただろう・・

たとえ人生の全てをかけても手に入れたかった俺のオスカル・フランソワ・・


「オスカル、俺はお前だけを愛し続けるよ、お前だけを愛し、お前だけを守り抜く、お前を愛することが俺の人生の全てだ」


「何度生まれ変わっても俺はまたお前を愛してしまうんだ・・」


俺は 映画館で幸せを見つけた・・・

the end

ショコラの涙7

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うさぎ
Posted byうさぎ

Comments 13

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2016/02/29 (Mon) 16:44

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2016/02/29 (Mon) 19:56

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2016/02/29 (Mon) 22:21

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2016/02/29 (Mon) 22:48

うさぎ

No title

T様ハッピーエンド楽しんでいただけたようで良かったです。

やはり夫婦になるって特別な関係ですから、お二人の幸せを喜びとする私たちには格別な思い入れがあります。

新婚生活ですか?どうなるかなあ・・・

2016/03/01 (Tue) 15:47

うさぎ

Re: No title

N様イラスト気に入ってもらえてよかったです、実はお二人の顔を幸せそうにしたかったので、散々苦労して何度も書き直したんです。

だからオスカル様の顔もやさしめにしました。

その結果、あらが出来てしまい、それを隠すために明るくしてごまかしています。(写真だとあらの部分まで映りますから)

だから色が薄いのが難点です。

N様の優しいコメントにはいつも励まされていました、こちらこそありがとうございます。

2016/03/01 (Tue) 15:53

うさぎ

Re: タイトルなし

MY様結ばれるとわかっていてもハラハラしてしまうんですね、ファンの心理ってすごいです。

しかし、辛い部分があってこそ結ばれたときの喜びも大きいのです。

結婚式あんな風で感動できましたでしょうか?結婚式シーンはあったほうが自然に思えたので加えました。

MY様も新婚生活希望ですか?う~んまだ妄想がねえ。

2016/03/01 (Tue) 15:58

うさぎ

Re: タイトルなし

Y様最長連載終わりました。

みんなに祝福されたお二人の結婚式は、やはりファンみんなの願望なんですね。

今回はオスカル様が女優でアンドレが歌手といった華やかな世界なので、映画のように鑑賞していただけたのですね。

私が描くとオスカル様女性らしく可愛くなるようです、(それはいいことなのか駄目なのかは疑問ですが)

今回皆さんハッピーエンドがわかっているから、思い切り切なくしてみました。

Y様ショコラ好んでくれたんですね、良かった、一番新しいお二人だから好んでくれたらいいのだけどと心配でした。

イラスト今回頑張りました、華やかな世界のお二人だから描きたくなるシーンが満載で。

2016/03/01 (Tue) 16:05

うさぎ

Re: ありがとうございました♪

P様こちらこそいつもきてくれてありがとうございますです。

とうとう最終回です、今回長かった分私も寂しいです。

ショコラロスですか、そういってもらえるなんてうれし過ぎます。

アンドレの台詞は思い切り熱く語るように心がけています、そういうのが似合うんですよね彼は。

P様はどんな作品でも受け入れてくれて応援コメントもいただけるのでありがたく思っています。

2016/03/01 (Tue) 16:12

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2016/03/01 (Tue) 23:35

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2016/03/02 (Wed) 13:21

うさぎ

Re: No title

M様やはり、ラストがハッピーエンドってわかっていてもお二人の辛い出来事にファンは胸を痛めてしまうんですね。

ショコラの幸福での言葉は確かに前世でアンドレを眼の前で失ったのが大きな要因ですが、それ以外でも愛する人が自分より先に死ぬって恐怖を感じるものじゃないでしょうか、特にこれだけ愛し合っていたら残されることが何よりの悩みでもあるってことです。

お二人の試練に関しては、これからも無いとはいえません。

それがないと話が盛り上がらないんですよ~、それに私は試練があるからこそ結ばれたとき、良かったなって思えるんです。

それと私の物語は突然ふってわいたのを書いてるだけなので自分でもこの先どう描くのか、果たして描けるのかも不安なんですよ。

いつも見てくれてありがとうございます。

2016/03/02 (Wed) 13:43

うさぎ

Re: タイトルなし

L様、初の結婚式シーンを描いてみました。

そうなんです、身分の差がない現代なのに、オスカル様は資産家の娘、おまけに女優というスクリーンの向こうの人。

一般人には手の届かない人でした。

しかし、そこは現代ということで何とかなる!しかもアンドレには歌という武器がありました。

P様「今度生まれ変わるとき、私の人生は夫アンドレのために捧げる」に反応してくださってありがとうございます。

ここは今回の物語書く前から、ラストにこんな台詞を入れようと決めていました。

だって実際にありそうじゃないですか、こんなこと。

イラスト、ほんっとに気合入れて描いたんです~(あれでも)

特にお二人の顔が幸せに見えますように何度も書き直して、原作では笑顔があまりないから、自分で描くしかありません。

私もこの構図好きなんです、お二人が最高に幸せに見えるポーズじゃないかなって。

オスカル様の顔若干やさしめに描きました、私の場合原作のオスカル様より女らしくなっています、似てるよりも女性に見せるほうを優先する結果です、それにそのほうがドレス姿が似合うし・・・

L様すごい褒めてくれて感動の嵐です、そうですね、私もこんなお二人のラブラブの映画なら観てみたい!(自分の書いたのこんな風に言うなんてまわりに引かれるかもしれませんが)

ショコラの幸福につなげるお話ということで苦労はしましたが、ショコラの誘惑がかけたことで次の展開が見えた感があります。

30日間と長期連載だったせいか、今は寂しい気持ちでいます。

連載しているときも、物語を見直してハラハラドキドキしていたのに、終わってしまえば寂しいんです。

まだ病気は治まっていないんですね(笑)

L様いつもご丁寧な意見感想いただけてうれしく感謝しています。

2016/03/02 (Wed) 14:14