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うさぎ

異世界の恋人⑥

眠れないまま時間がたち、もう深夜になる・・・

しかし・・・何処からかズシンズシンと振動とともに音がするのだ!

これは!オスカルのシュバリエの音だ!

アンドレはベッドから飛び起きた。

ベランダに向かって確かめると何機もの人型ロボット、戦車が帰還する姿であった。

暗くてオスカルの乗ったシュバリエの姿がよくわからない!

音のする場所を確かめながら、急いで走って行った!

どうやら地下に続く道があり、その方向に向かって走る。

そこは、城の地下、または人型ロボットの格納庫であった。

多くの武器が収められているだけでなく、何機もの人型ロボットが立ち並んでいた。

先ほどまで戦闘に出ていたのであろう、2機ほど無残に傷ついていて、乗っていたパイロットも無事ではすまない傷つき方だった。

それを見てアンドレは、オスカルのシュバリエは?そして何よりオスカル自身は無事なのか?彼女が無事でありますように、とそれだけを願いつつ探し回った。

「アンドレ?どうしたのだ?」後ろから声をかけられ振り向くと・・・オスカルが疲れた表情で立っていた。

アンドレは思わず彼女をいきなり抱きしめていた!・・・

オスカルは彼の思わぬ行動に驚いてしまい、ピタリと動きを止めた。・・・

「無事で良かった!心配したんだ!君に何かあれば、俺は・・・・・」

アンドレの思いもかけぬ言葉にオスカルは、このように自分のことを考えてくれていたのか、と感激してしまう自分がいた。

彼はどうしてこのように自分を心配してくれる?命の恩人である自分を大切に考えたのか?それとも・・・

「心配してくれたのか・・・すまなかったな、私は無事だ・・・しかし部下が・・・」

「部下が?・・・」

「今回の戦闘で二人亡くなってしまった・・・」

そこへヴィクトルが現れ、「オスカル無事か?」と声をかけてきた。

「兄上、私は無事でしたが・・・ジャンとカルロスの二人は亡くなってしまいました・・・勇敢な最後でありました」

「そうか・・・家族には早く知らせよう、お前も疲れただろう、ゆっくり休むがいいご苦労であったな・・・」

「ありがとうございます・・・兄上・・・」

そういうとオスカルはいきなり走り出て行ってしまった!

アンドレは急いでオスカルの後を追いかける。

地下をあがって庭に出たところで、オスカルは突然立ち止まった。

「ジャンも!カルロスも!いいやつだったんだ!」オスカルはアンドレのほうを振り向きいきなり叫んだ!

「なのに死んでしまった!しかも私が先鋒に出ろと命令を下したせいだ!彼らの死は私のせいだ!」

「そして私はピンピンして生きている!こんな理不尽なことがあるだろうか!」オスカルはアンドレに泣きながら訴えてきた。

「君のせいじゃないよ」

「どうしてそう言える?知りもし無いくせに!」

「わかるよ、俺も軍人だからね、地球でも戦争があったんだ、地球の歴史は戦争の歴史だ、そして俺が宇宙へ飛び立つ前にも戦争があって俺も参加した」

「そのとき、何人かの部下がいて、俺の作戦で生き残ったのは、俺だけだった。・・・」

「戦争に召集されて行ったのか?」

「嫌・・・自分からだ」

「自分から!何故だ?死ぬかも知れぬのに!」

「何故かな?動機はこれ、と言った理由ではないんだが、他の人には大切な人がいる、けど俺は孤児だし、大切に思える人が存在しなかった、だから俺が行くべきだと思ったんだ」

「皮肉だよな、死んでも泣く人がいない俺が生き残って、泣く家族がいるやつが先に死ぬなんて」

「そして思うんだ、自分のせいであいつらは亡くなったのかな?自分は死神だったのだろうか?と」

「そうか・・・私達は同じだな・・・すまなかった・・知りもし無いくせになどお前にあたってしまって」

「でも、やはり死にたくは無かった、どうしてだがわからないが、俺はいつか大切に思える人に出会える気がしていたから」

「しかし、地球にいては出会えない、そんな予感がしてしょうがなかった」

「そこへ宇宙調査隊の話が舞い込んできたんだ、」

「そしてブラックホールに飲み込まれ、君に出会った!俺はこれは運命の出会いではないかと感じている」

「!!」

「オスカル、君が俺の運命だ、君の側にいて君を守りたい!」

「俺を君の騎士にしてくれ!」
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Posted byうさぎ

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