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うさぎ

オスカル最後の選択①

「オスカル、愛している結婚しよう・・」

アンドレはオスカルに花束を差し出して結婚の申し込みをしていた。

「アンドレ・・」オスカルは感動してしまった。

ああ、とうとうこの時が来た。・・

やっとアンドレから求婚された。

何といって答えればいいのだろうとオスカルは固まってしまいしばらく返事が出来ない状態になっていた。


「オスカル返事は?」

アンドレがオスカルに不安げに聞いた。

「まさかとは思うけど俺では駄目か?」

オスカルは焦って答えた。

「と、とんでもないお前がいい!お前でなければ駄目だ!」

「そうか良かった、では改めて返事を聞かせてくれ」

「わ、わかった・・」

「アンドレ・・私もお前と結婚したい・・私を妻にしてくれ」

オスカルは差し出された花束を受け取りながら勇気を振り絞ってアンドレに自分の気持ちを伝えた。

それを聞いてアンドレの顔が輝いた。

「では結婚してくれるんだな、オスカル愛している!」

そういったとたん、アンドレはオスカルを強く抱きしめた。

オスカルはアンドレに抱きしめられながら心から感動していた。

ああ、ようやくこの時が来た、ようやく二人で幸せになれるんだ、ジャルジェ家を出て10ヶ月近く経ちようやく私達は結婚して夫婦になるんだ!

「アンドレ、私もお前を愛している・・」

「俺はもっと愛しているよ」

そしてアンドレはオスカルに口付けした。

二人は人生で一番幸せなひと時を過ごしたのだ。


オスカルがアンドレの後を追ってマルセイユに来て早10ヶ月がたとうとしている。

オスカルはアンドレに抱きしめられながら、幸せに酔いしれていた。

オスカルのその日の日記に幸せな気持ちを散々つづっていった。

『今日は人生最大の幸せな日になった。

とうとうアンドレが結婚の申し込みをしてくれたのだ。

思えばアンドレの後を追ってマルセイユに来てからいろんなことがあった。

取引先の夫人のルイーズにアンドレが誘惑されたり、アンドレが私に指輪を買うために頑張って働いてくれたこともあった、私自身もクレマンソー侯爵に求婚された事件もあったりした。

しかし二人の絆は当然ながらそんなことでは壊されなかった。

そんな苦労の甲斐あって、私達二人はやっと普通の夫婦になるんだ!

これでアンドレが他の女性に見つめられていても平気だ、だって私達は夫婦になるんだから。

もうこれで誰にも引き離されない、もう身分違いで悩むことも無い、堂々と愛し合ってると世間に認められる関係になるんだ。

世界中の誰にでも私達は愛し合っていると言えるんだ。

だって私達は夫婦になるんだから!

夫婦は何があっても一緒にいて離れない関係なんだ!

ああ、アンドレ愛している 愛している もう二度と離れない!一生離れないぞ!いや死んでも離れてなんてやるもんか!

私はアンドレの妻になるんだ!』

オスカルは最高に幸せを感じていた。

結婚を決めた翌日の朝、朝食を済ませたアンドレはいつものようにローラン商会に仕事に出かけていく。

「オスカル、仕事から戻ったら改めて結婚式の予定を二人で決めよう」

出かけしなにアンドレが言った。

「わかった、では今日は私も早めに戻ってお前を待つことにするよ」

「では、行ってくる、オスカル愛してるよ」オスカルにキスをしてアンドレは出かけていった。

行って来ますとただいまの時のキスをアンドレは未だに欠かしたことが無い。

いつまでも恋人気分だな私達は

オスカルはご機嫌で朝食の片付けを済ませた。

そして階下に住んでいる下宿屋の女主人のクロエを訪ねていった。

「おはよう、クロエ」

オスカルが声をかけるとクロエが待ちかねたように返事した。

「おはようオスカル、夕べはもしかしてアンドレにプロポーズされたんじゃないのかい?」

「クロエ!知ってたのか?」

クロエには伝えようと思っていた、彼女にはマルセイユに来てから世話になりっぱなしだから。

「実は・・そうなんだ!アンドレが結婚しようって言ってくれた」

オスカルはクロエにうれしそうに伝えた。

それを聞いてクロエは顔を輝かせて

「そうかい!とうとうアンドレがプロポーズしたのかい!そうじゃないかと思ってたんだ夕べ花束を抱えて戻ってきて、しかも緊張した顔してたから、これはいよいよだなって!思ってたんだよ」

「おめでとうオスカル、!」

「ありがとう、クロエ!」

二人は抱きしめあい、そしてクロエは感慨深い表情になった。

「それにしても・・・あんたがアンドレを追ってここに来たときは、どうなることかと心配していたんだよ」

「だって、オスカルあんたは何といっても貴族のご令嬢だ、それがこんな貧しい庶民の暮らしなんて我慢出来るとは思えなかった」

「だけど、あんたは絶対に弱音を吐かずにアンドレの妻になる努力をしていった、あたしはその姿に感動していたよ」

「アンドレもあんたをこの上なく大事にして愛してるし、あんた達はお似合いのカップルだ」

クロエは涙ぐみながら祝福の言葉を述べた、その様子にオスカルは感動してもらい泣きしてしまいそうになった。

「クロエ、私は貴族だったときより今のほうが幸せだ、ただ着飾って世の中のこともわからず、与えられるだけで自分で何も生み出さずに漠然と生きている暮らしよりも今のほう幸せなんだ」

「今はアンドレが働いてくれて、私が食事を作り家を守っている、愛する人と協力して暮らすってことがこんなに充実した生き方だとは、これが当たり前の人間の暮らしなんだってわかったよ」

「あんたとアンドレなら最高に幸せな夫婦になれる、オスカル幸せになるんだよ」

クロエはオスカルを抱きしめながら喜んでくれた。
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うさぎ
Posted byうさぎ

Comments 5

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2016/07/31 (Sun) 00:02

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2016/07/31 (Sun) 08:39

うさぎ

No title

T様プロポーズからの始まりです。

意表をつく始まりにしたかったんです。

そうです、ここから新たに何かが始まる、そしてオスカルさまの生活の最近の様子など織り交ぜて物語が始まるんです。

確かに他の人と比べると物語を書くの早いかもしれません。

でも、物語は頭の中で常に考えてないと完結まで行き着きません。

だから、考えて考えて思いついたエピソードをすぐに書かないとしぼんでしまう、そんな気がして。

そうなると結局毎日書くことになります。

こちらこそ毎日見に来てくれるなんてありがたいことです。

2016/07/31 (Sun) 08:44

うさぎ

Re: No title

N様こんにちは!

待っていてくれたんですね、うれしい!

今回アンドレにプロポーズされて、うきうきのオスカルさまです。

しかし、それだけでは済まないんですよね。・・・

マルセイユに来て10ヶ月経ち、少し生活ぶりも変わったのも描いていきますのでよろしく~。

確かに作品つくりは忍耐がいります、でもだからこそ出来上がった感動がやめられない原因なのでしょう。

2016/07/31 (Sun) 08:55

うさぎ

Re: お待ちしてました!

M様ほとんど毎日の訪問ありがとうございます!

私の場合毎日パソコンは開くので、たとえ旅行でも持参していきます。

作品はある程度ストックしておいて載せてるのでアップだけする日もあります。(確認してからですが)

性格がずぼらなので何月だからこれをするなんて無理無理。

本当に、できた時点で「やった!アップだ!みんなに会える!」って気持ちでやってます。

2016/07/31 (Sun) 09:00