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うさぎ

リトルレディの後見人⑪

翌日からオスカルはベッドから出て普通の生活に戻った。

朝食の席で大叔母と顔を合わせて、ご心配かけましたと述べる挨拶をした。

大叔母が、もう大丈夫なのと声をかけてきたので、もう医者からは普段の生活をしていいが、まだ、あまり外の風にあたらないようにと言われたことを知らせた。

「それは良かったわね、アンドレもこれで安心ね」

ベルナデットがアンドレと目線を合わせて語りかけ、アンドレもそれにうなずくのをオスカルは横目で見ながら、いつの間に二人は親しくなったのだろう?

オスカルは今日からまた家庭教師による勉強が待っている。

「しっかり勉強して遅れたぶんを取り戻せよ」

アンドレはオスカルの肩をポンと軽くたたいて軽口で励ました。

「言われなくともわかっている」

オスカルとしては早速勉強か、と気が重いのに即されたようでやや不満顔だ。

そしてアンドレにすぐに切り替えした。

「お前こそ小説の進み具合はどうなんだ?」

「う~ん、お前を看護したおかげでいささかやばい感じだ」

「では、仕方ない、また後で私が見にいってやるぞ!」

明るく話しかけてくるアンドレにオスカルもいつもの調子にすぐ戻っていった。

そんな仲の良い二人のやり取りを大叔母はみつめてどうやら考え事をしているらしかった。

そしてオスカルは家庭教師の待つ勉強部屋に出かけていった。

アンドレもオスカルが食堂から出て行った後自室に戻っていった。

いつものように小説の続きを書き始める。

だが、昨日のベルナデットの話が気になって思うように進まない。

もしも俺のオスカルへの気持ちに疑いをもたれたままだと、俺とオスカルは・・・

引き離されてしまう・・・

それだけはなんとしても阻止しなければ。

考えているだけで刻々と時間だけが過ぎ去っていった。


ノックの音がして声をかけられた。

「アンドレ、私ベルナデットよ」

「ベルナデット、何か?」

ドアを開けてやりながら答えた。

「おばあ様が貴方にお話があるから来てほしいって」

「ブリジット様が・・・わかった、すぐにいく」

ブリジット大叔母が俺に話を・・・もしや、オスカルと俺のことでは・・・

「ベルナデット、ブリジット様の話というのはもしや・・?」

ベルナデットはうなずきながら返答した。

「多分そうだと思う、貴方のオスカルへの気持ちを問いただすつもりだと」

「アンドレ、もう悩んでいる時間はないわ」

彼女に言われてアンドレは決意した。

俺だけがオスカルを守ってやれる、どんな手を使ってでもオスカルのためなら

ベルナデットを伴い大叔母のいるリビングルームに向かった。


同じ時刻にオスカルは勉強を終わらせてアンドレの部屋に向かっていた。

家庭教師が、オスカルが病み上がりなのを気遣い、早めに授業を終えたのだ。

オスカルは勉強が早く終わって喜び勇んでアンドレの部屋に向かっていた。

だが、アンドレの部屋に行く途中でアンドレを見かけた、しかもベルナデットと一緒だ!

アンドレはベルナデットとともにリビングに入るところだったのだ。

そしてその向こうには、大叔母の姿が見えた。

大叔母様がアンドレを呼び出したんだ!いったい何の話をするつもりなのだ!



大叔母はソファーに座っていたが二人が入ってきたのを見咎めて立ち上がり迎えた。

「お仕事中なのに呼び出してごめんなさい、でもどうしても確かめたいことがあるの、」

やはりブリジット大叔母は俺とオスカルのことを問い詰めるつもりなのだ!

そして俺の答えによっては・・・

「いや、かまいません」

大叔母はアンドレに座るよう進め、自分も目の前にすわり、語り始めた。

「話というのは貴方がフランシスの後見人として認めるかどうかのことよ」

「アンドレ、貴方は私が思っていたよりもずっとフランシスを思いやる人だったわ、それはこの数日の貴方のフランシスへの態度を見ていて誰もが心に留めたわ」

神妙な様子で大叔母は話を進めてきた。

「フランシスの寂しさも孤独も貴方は誰より理解していた、それには心を動かされたわ、本当に」

「ありがとうございます、ブリジット様」

「貴方のフランシスに対する愛情は誰もが認めている」

「だけど・・・それでも貴方をフランシスの後見人と認めるのをためらう理由があるの、たった一つだけ」


「私には貴方のフランシスを思う様子が妹か娘にたいする愛情を超えているように見えてしまう、どうしても」

「答えてほしいの、アンドレ貴方はフランシスをどのように思ってるの?」

やはりブリジット様は俺を疑っていた、ここでオスカルのことを否定しても、疑いをぬぐいきれなければ、後見人の話は拒否される!


オスカルは扉の傍で話を伺っていた。

大叔母様が私とアンドレの仲をそのように見ているとは・・・

まさか、そのような・・・


アンドレは落ち着いて大叔母に答えた。

「ブリジット様、俺はオスカルを自分の妹のように考えているだけ、それ以外の感情は持っていません」

「その証拠に俺はベルナデット嬢に好意を持っています、そしてこの場を借りてお願いしたい」

「ベルナデット嬢とのお付き合いのお許しを」


アンドレがベルナデットと!・・・

そんな!・・・まさか、そのようなことが!・・・
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うさぎ
Posted byうさぎ

Comments 7

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2016/11/13 (Sun) 15:37

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2016/11/14 (Mon) 01:10

うさぎ

No title

T様アンドレ追い詰められて賭けに出ました。

アンドレが他の人と付き合うって言ったのは初めてです。

動機はオスカルのためだけど。

次は・・・う~ん、T様がさらに驚く展開になるんです。

オスカルちゃんのショックは思ったより大きいです。

T様がショックを受けませんように。

2016/11/14 (Mon) 10:46

うさぎ

Re: あー…

MI様まさか本当にアンドレがベルナデットの提案を受けるとは予想してなかったですか?

まあ、はじめての展開ですからね~。

しかしおっしゃるとおり、問題はリトルオスカルなんです。

今回リトルオスカルはかなりのショックを受けています。

さらに驚かせてしまうと思います。

2016/11/14 (Mon) 10:50

うさぎ

Re: No title

こんばんは、CHI様。

年の差あっても二人は美男美女?だからお似合いなんですね。

(CHI様、前世は夫婦ってのがとってもいいです♪)

ベルナデットは下心ありで近づいていますが、あのアンドレ相手だとねえ。

やはり問題はリトルオスカルが傷ついたことです。

私の作品はびっくり展開多いですか?他の人はどうだったっけな?

CHI様正社員でバリバリやってるのが偉いです。

私なんてパートを数時間だけですから責任を取らされることもないし、あはは、エプロンは一緒ですね、私もつけてやってます!

2016/11/14 (Mon) 10:58

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2016/11/14 (Mon) 19:07

うさぎ

Re: No title

N様、あまりのことに叫んでますね。

アンドレ、オスカルちゃんを守るために初めて他の女性と付き合うと言いました。

しかも、しっかり見られてるし・・

N様よくわかってますね、そうなんですオスカルちゃん喘息もちだから、精神的なことでも発作が起きます。

ベルナデットは根は悪い子ではないんですが、恋愛の駆け引きできるずるさも持っている子なんです。

2016/11/15 (Tue) 16:06