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うさぎ

夜のフェアリー48

夕食の時間になり、父母・妹とオスカルとアンドレでディナーを食しているときにイヴリンがオスカルに話しかけてきた。

「オスカル、明日クレアの家でお茶会が開かれるんだけど、クレアがオスカルも是非来てほしい、といっているの」

「お茶会に?」

「ええ、クレアったら、絶対に来てっていうのよ」

それを聞いてオスカルの母が笑った。

「可愛らしい娘さんのお願いだから、聞いてあげるのね」

イヴリンの友達だし、母も勧めてくる、しかしオスカルとすれば、休暇はアンドレと楽しむ計画だった。

「・・しかし、僕はアンドレと過ごすつもりで・・」

「ああ、それなら・・」

イヴリンは急いでアンドレのほうを見て伝えた。

「アンドレも是非ご一緒に・とのことよ」

「俺も?」

側で話を聞いていたアンドレが驚いた。

「ええ・先日のパーティーでアンドレはオスカルの学友と認められたのですもの、しかもこうしてジャルジェ家のお客様として滞在しているのだから当然よ」

オスカルとしてはアンドレがロアンヌ村の資産家達に認められたのはうれしい


「そうかそれなら・・アンドレも一緒なら、エグモント家のお茶会にお邪魔するよ」

「いいだろう?アンドレ」

「ああ・もちろん」

アンドレも気持ちよく了承した。


こうして翌日オスカルとアンドレはイヴリンとともにクレアの家、エグモント邸に招待され訪れることになったのだ。

車の中ではイヴリンがオスカルに話しかけていた。

「今日はオスカルが来るって言ったらクレア大喜びしてたわ、彼女昔からオスカルに憧れていたから」

しかし、そろそろ屋敷に近づいてきたのを察知した。

「あそこがエグモント邸よ」

イヴリンが指差す方向にお屋敷が見える。

しばらく車が走らせるとエグモント邸にたどり着いた。

庭には何台もの車が止まっているが皆今日の客らしい。

オスカルらを乗せた車はお屋敷の門をくぐり、中に入っていく。

玄関前でとめて、皆車から降りる。

待ちかねていたクレアが車の音を聞きつけ屋敷の中から飛び出してきた。

「オスカル様、いらっしゃい!」

「イヴリン、アンドレもよくいらしてくれたわ」

「クレア、お招きありがとう」

「こんにちは、クレア」

「ご招待ありがとう」

「では、中にお入りになって」

クレアは早速三人を屋敷の中に招いた。

「もう皆さん、おそろいよ」

クレアのいうとおり、広く作られた客用の談話室には、若い男女がにぎわっている。

お茶とお菓子をつまみながら、あるものはバルコニーであるものはソファーでくつろぎながら自由に会話し楽しんでいた。

「皆さん、オスカル様とイヴリン、そしてアンドレがいらしたわ」

クレアが呼びかけたとたんに部屋の中の若者たちが振り向き、それぞれが、こんにちは、いらっしゃいと挨拶をした。

そしていきなりオスカルの側に女性たちが取り巻いた。

「オスカル様、お茶会に来られると聞いて楽しみにしてましたのよ」

「あちらでお話しません?良ければパリのお話など聞かせて頂きたいわ」

「お茶はいかがですか、手作りクッキーもありますのよ」

令嬢たちに是非にと迫られオスカルは仕方なくしばらくお相手をすることにした。

「わかったよ、でもちょっと待って」

オスカルはアンドレの許に引き返し、しばらく席をあけることを伝えた。


「少しあちらでお相手してくる、アンドレお前は自由に過ごしててくれ」

「ああ、わかった」

イヴリンは、というと噂のパリスとフェリドも来ていて、二人に挟まれた形で話をしている

そこでアンドレはソファーのひとつに腰かけオスカルを待つことにした。

メイドが紅茶を入れたカップを運び手渡してくれる。

「どうぞ」

「ありがとう」

礼を言って一口飲む。

そして見つめる先はやはりオスカルになってしまう。

「オスカル様、ミルフィーユはいかが?うちのシェフの自慢のデザートなんですよ」

「ああ、おいしそうだね、ひとついただくよ」

「オスカル様、パリの町並みってここよりも綺麗なんですの?一度行ってみたいわ」

「パリは華やかだが、ロアンヌ村のほうが景色が良くて落ち着く、何より食べ物が美味しい」

「カナッペもいかが?わたくしが取って差し上げますわ」


オスカルのやつ、女性たちの相手に苦労しているな

アンドレはオスカルの相変わらずのモテぶりを見て笑った。


おかしなものだ、可憐なレディが沢山いる中で、俺にとって特別光り輝いて見えるのは、やはりオスカルなんだ。

しかし不思議だ、オスカルが女性に囲まれていても別段きにならない

オスカルが女性を愛する可能性だってあるのに・・


「失礼、君、アンドレだね」

アンドレよりいくつか年上らしい男性が声をかけてきた。

「そうですが?」

「僕はランス、クレアの遠縁にあたるものだ、先日のジャルジェ家のパーティーに出席して、君を知ったんだ」

パーティーで・・それでは俺がジャルジェ氏の援助を受けてオーランドにいることも知っているんだ。
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うさぎ
Posted byうさぎ

Comments 4

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2018/07/23 (Mon) 22:32

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2018/07/24 (Tue) 08:36
うさぎ

うさぎ

Re: No title

AN様こんにちは。

人気者のオスカル様は(特に女性にはモテモテ)お呼ばれが多くて、なかなか二人きりにはなれません。

アンドレはオスカル様が女性にもてるの納得してるようです。

無意識に自分のライバルは男性ってわかるのですね。

今回現れたランス君は、アンドレに気になる情報を与える役目です。

これからアンドレがオスカル様の側にいるために自分はどうするべきかを考えるきっかけにもなります。

2018/07/24 (Tue) 16:13
うさぎ

うさぎ

Re: なかなか二人きりになれず。。

TMO様こんにちは。

金持ちの友として認められるため、それだけでなくアンドレの場合、ジャルジェ家の支援も受けているため、気に入られるのは必須です。

オスカル様、男装していても、他の女性以上に綺麗だから、アンドレが見蕩れるのも無理はありません。

しかも、見た目だけでなく中身も愛してるからよけいなんですね♪

今回出てきたランスはアンドレがジャルジェ家の支援を受けていることを知って、自分が気がついたことをアンドレに教えます。

アンドレにとってこれからの目標となるような、話しといいますか、結局はオスカル様の側にいるためなんですが。

まだしばらくは、村での休暇のだらだらが続く・かな?

お邪魔虫もいるけど、お二人の思い出作りといったところです。

2018/07/24 (Tue) 16:21