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うさぎ

夢であえたら⑤


やがてアンドレは正式にアランをオスカルに紹介するために自宅へ招いた。

オスカルは自分が了承したもののアンドレが本気で紹介したがってることがショックだった。

「オスカルこちらはアランだ、アラン自己紹介しろよ」

「よろしく・・・」

アランは女なれしていないようで口下手だった。

「二人で街にでも出てみればどうだ?」

「わかったよ」せっかくきてくれたんだ、ここで断ればアランにも悪い。

アランと肩を並べて歩きながら話をした。

「俺はアンドレと同じテニスクラブなんだ」

「そうか私もテニス部だ、選手なのか」

「ああ、実はテニスのスポーツ枠で大学も入ったんだ将来はプロになりたいと思ってる」

「それはすごいな!」とオスカルが言ったのでアランは気をよくし

「俺は攻撃型のテニスが得意だし打球が鋭いからサーブは得意だ、なまじそれを返されたとしてもバックハンドも得意と来てるから面白いようにきまる、その瞬間がたまらなく好きだ」

「私はバックハンドは苦手だな、スマッシュが得意なんだ」同じテニス部だということで共通の話題ができ、会話は弾んだ。

しかし、意外なことを聞いた。

「アンドレも選手だったんだが、やつは急にテニスを辞めるといって、あの時はみんなびっくりしたよ」

「アンドレがテニスをやめた?」そんな話は全く聞かされておらず、また私は蚊帳の外なのか、と寂しい気持ちになった。

「しかも、やめてから急に女の子と遊び始めたからさらにびっくりした、今や大学1のプレーボーイだ」

やはりこの話題は気がめいる、本当にアンドレは変わってしまったんだな。

近くのカフェテリアで一緒にお茶を飲みながらアンドレ以外の男性とこんな風に二人きりなのは初めてだな、と考える。

このアランというやつは、以前我が家に遊びに来たときから、私が気になっていたという、(私はやつに気がつかなかったが)何度もアンドレに紹介しろ、と言ったがそのたび断られて、それがある日突然、

「おいアラン、お前オスカルを紹介してほしいって言ってたよな」

「ああ、そうだが」

「今度紹介してやるよ」

「本当か?けど何でいきなり」

「もうあいつも彼氏ができてもおかしくない年頃だ・・・」

アンドレは仲間内でシスコンだと噂されるくらいオスカルのことばかり話していた、と言った。

オスカルは信じられないほど美人なんだぞ、オスカルは誰でもとりこにする魅力を持ってるんだ、オスカルは見た目男っぽいけど内面は誰より女らしい、昔から守ってきたんだ一番大事なやつなんだとまるで恋人の自慢をするように。

「絶対大事にしないと許さない、て念押しされてようやく紹介してくれたんだ」

私はアランから聞かされた数々のアンドレの言動に涙がでそうになった。

アンドレ・・・お前はちっとも変わってはいない。

そうだな、小さいころから私を守ってくれたのはお前だ、その優しを独り占めできたから私は幸せに生きてこれたんだ。

お前を嫌いになどなれるわけがない、お前は私の大切な、誰より大切な・・・兄・・・なんだろうか。
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Posted byうさぎ

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