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うさぎ

夜のフェアリー195

オスカルは一人ベッドに横になり、先ほど父が言ったことを思い返していた。

生まれや育ちが違いすぎるものが結ばれるのは、間違いだと・・


それはお父様は、お母様とのことを言っているのか?

二人が結ばれたのは間違いであったと・・

ならば・僕の生まれた意味は・なんだったのか?

僕は何のためにこんなにも長いときを苦しんだというのか・・・


いつの間にか夜もふけてきたがオスカルは眠れぬままだ。

アンドレが・僕との別れを承知したといった。

そんなの嘘・・

彼を信じているが、それでも涙が止まらない

アンドレに会いたい、会ってこの不安を取り除いて欲しい

シーツに顔をうずめてむせび泣いた。

アンドレが僕に別れをつげに来る、といった。

その日まで待つしかないのか・・・


そのときだった、トントンと軽く窓ガラスを叩くような音がした。

何だ?

ベッドから起き上がり、窓のほうを見る。

窓のカーテンの向こうに人影が・・・!もしかして

ベッドから降りて窓に向かって急いで行った。。

期待に胸を躍らせカーテンを開けば、そこには!


アンドレ・・・やはり・来てくれた


喜び勇んでバルコニーの窓を開けた。

「オスカル!やっと会えた」

アンドレはほっとした顔で部屋の中入るなりオスカルを胸に抱きしめる。

彼の抱きしめられただけで先ほどまでの胸につかえた心配事が消えていく。

オスカルもアンドレの首に腕を回して答えた


「アンドレ・やっぱり来てくれたんだな・・」

涙ながらに抱きついて彼のぬくもりを確かめる。

「当たり前だろう、お前を置いてオーランドでじっとしているなど出来るわけがない」

「お前・泣いていたのか?」


アンドレに泣いているのを気づかれ、オスカルは急いで涙を拭いた

「ジャルジェ様に俺達の仲を反対されたことを聞かされたか?」

アンドレはすぐにオスカルの涙のわけを知った。


「ああ、それと・僕と別れて、今後一切会わないのなら他の学校に転入させ、大学への資金も出す条件も聞いた」

オスカルはアンドレに訴えた。

「アンドレ、お父様の言ったことなど嘘なんだろう?」

「お前がお父様の条件を飲んだなど」

オスカルはアンドレに父の話は嘘だと否定して、胸のつかえを取り去って欲しい
しかし、アンドレは顔を背けた。

「本当だ」

「!!」

「アンドレ!お前!」

「違うんだ、聞いてくれ!」

信じがたい返答に叫ぶが、かぶせるようにアンドレが返す。
オスカルの両腕をぐっとつかんだ。


「ジャルジェ様は、俺達が結ばれるのを決して許さない、それがはっきりとわかったんだ」

「あの時ジャルジェ様の命令に背けば、俺はもう二度とお前とは会えないと思った」

「条件を断った瞬間、オーランドから追い出されるだけでなく、パリにもいられなくし、あらゆる手を使って俺を排除するだろう」


「どうにかお前と話がしたい、このまま引き離されるなんて耐えられない、何とかもう一度だけでもお前と会う算段をつけようと考えた」

「だからこそジャルジェ様が出した条件を受け入れ、その上でお前に直接別れを言いたいと願った、俺の口から言うほうがお前も納得すると説得したんだ」

「ジャルジェ様は俺の返答に満足し、やや態度を軟化させ、転入先が決まるまでオーランドにいてもいいとの許しが出た」

「そのおかげで見張られることなく、こうしてお前の前に現れることが出来たんだ」


アンドレが父の案を受け入れたのは本当だったが、それは僕に会うための口実だった

もう一度僕に会うために

安堵したと同時に胸が切なくなった。

「心配かけたな」

彼の瞳に僕が写る 

僕だけを写す黒い瞳

きっと、僕の瞳に写るのも、アンドレお前だけだよ

もう一度抱きしめて欲しくて彼の首に両腕を巻きつけた。

すると彼は僕の背中を両腕で引き寄せ抱きしめてくれた。

見上げた瞬間唇を重ねられた

彼は興奮しているのか強めに吸引し、何度も僕の唇を犯していく

その激しさは僕が欲しいといわんばかりだ。

でも・僕も同じだ

もっとお前が欲しい

僕の・アンドレ

欲しいのはお前だけ

アンドレは最後に長めの口付けを交わすと、名残惜しそうに唇を離していった。

そして、彼が下した決断をオスカルに告げていく。

「オスカル、俺と一緒にここを出よう」
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うさぎ
Posted byうさぎ

Comments 7

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2019/09/30 (Mon) 00:48

ひろぴー

愉しみにしています

うさぎ様

毎日更新されていたのがこの2日間更新がありません。

お身体の具合でもお悪くされたのでしょうか?
気にかけています。

このお話を愉しみにしていますが、うさぎ様のペースでの更新が一番いいと思います

いつも
ありがとうございます。
応援しています。


2019/10/01 (Tue) 18:53

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こあさ

今回もドキドキしながら毎日読んでいましたが…💦

大丈夫ですか?お身体の方は。
更新よりも先ずは身体の調子です。

無理は禁物。

ゆっくり再開を待っています。

2019/10/01 (Tue) 20:39
うさぎ

うさぎ

yu様これからというときに中断して申し訳ありません。

楽しみにしていただいてもらえたのに、すごく心苦しかったです。

でも、今日は続きをアップします、そろそろクライマックスですよ♪

2019/10/03 (Thu) 16:40
うさぎ

うさぎ

Re: タイトルなし

MA様毎日楽しみにしていたと聴いてとても喜んでいます。(それとともに今回のことは申し訳ない気持ちで一杯です)

後少しで終わるのに、旦那に対して腹立たしさマックスでもあります。

今回は中断ばかりしていますのに・・旦那に言いたいです、頼むから私を自由にしてくれと。

ともかく今日はアップいたしますからね♪

2019/10/03 (Thu) 16:53
うさぎ

うさぎ

Re: 愉しみにしています

HI様私自身は元気なのですが、思わぬ事件に翻弄されていました(全くあの旦那は・ぶつぶつ)

気持ちばかり焦っていましたが、どうにもならず・・ご心配かけて申し訳ありません。

けど、ようやくアップできますからね、もう少しですのでお付き合いください。

2019/10/03 (Thu) 16:57
うさぎ

うさぎ

Re: こあさ

KOA様、物語が大きく動いた章ですから、さぞかしハラハラしながら見てくださっていたのでしょうね。

旦那は軽症なので、もう仕事にも行っています。

車はおしゃかですが・・・

もう少しで終わりますので今日は頑張ってアップします♪

2019/10/03 (Thu) 17:01